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【岐阜】飛騨・神岡のレールバイク運営NPO 「鉄道賞」特別賞に

ジャンル・エリア : 岐阜  2012年10月02日

廃線になった旧神岡鉄道の鉄路を走るレールマウンテンバイクを楽しむ利用客=飛騨市神岡町で

廃線になった旧神岡鉄道の鉄路を走るレールマウンテンバイクを楽しむ利用客=飛騨市神岡町で

 2006年に廃線になった旧神岡鉄道の線路を走る飛騨市神岡町の観光用自転車「レールマウンテンバイク」を運営するNPO法人が、鉄道の利用促進に貢献した事業者に送られる国土交通省の「日本鉄道賞」の特別賞を受賞することが決まった。廃線になった鉄道が受賞対象になるのは異例で、NPOは「レールを残したいという住民の思いが評価され、飛騨の観光発展の励みになる」と喜んでいる。

 
 廃線になった鉄路を活用し、地域の活性化につなげようと住民主体で考案。市観光協会から引き継いだNPO法人、神岡・町づくりネットワーク(鈴木進悟理事長)が運営する。マウンテンバイクを鉄製の枠で線路に固定し、旧奥飛騨温泉口駅を発着点に往復5.8キロを走る。

 選考委員会(家田仁東京大大学院教授)は、ユニークさが受けて利用客を年々増やし、黒字営業を達成していることなどを評価した。

旧神岡鉄道のレール周辺の草を刈るNPO会員たち=飛騨市神岡町で

旧神岡鉄道のレール周辺の草を刈るNPO会員たち=飛騨市神岡町で

 線路を残そうと奔走する住民の熱意も評価の対象になった。9月30日にはNPO関係者らが、走行していない区間のレールの除草作業に汗を流した。台風の影響で昨年は実施されず、木やツタが林のように生い茂っていたが、3時間の作業後に覆い隠されていたレールが姿を現した。

 運行路線が延伸できれば、長いトンネルや川を渡る橋、絶景が広がるポイントもあり、リピーター客の呼び込みにつながる。事務局の田口由加子さん(33)も「廃線を全線使うことができたら面白い」と期待を寄せる。

 利用客の増加に伴い今年の4月14日から、営業日時を週末から週6日(水曜休み)に拡大。9月30日までに1万5809人が利用している。10月からは、前後2人乗りの「タンデム自転車」タイプも本格運行する。

 表彰式は15日に都内である。大賞にあたる日本鉄道賞には、JR東京駅丸の内駅舎の復元事業が選ばれた。
 (島将之)

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