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【岐阜】版画に残った濃尾震災 岐阜で錦絵展示

ジャンル・エリア : 岐阜  2012年10月17日

震災直後に建物が倒壊して人々が逃げまどう様子を描いた錦絵=岐阜市柳津町下佐波西のもえぎの里で

震災直後に建物が倒壊して人々が逃げまどう様子を描いた錦絵=岐阜市柳津町下佐波西のもえぎの里で

 多色刷りの版画から当時の被害が伝わってくる。121年前、本巣市(旧根尾村)を震源に発生した濃尾震災。岐阜市柳津町下佐波西の「もえぎの里」で16日から始まった企画展では、倒壊した家屋や被災者を描いた錦絵4点が飾られている。

 
 錦絵はそれぞれ縦約30センチ、横約60センチ。倒壊した紡績工場や小学校や燃え上がる家々、逃げ惑う人々が赤や青、灰色などで描かれている。なまずが地震の原因という民間伝承にちなみ、鯰(なまず)絵もある。

 企画展は市歴史博物館の主催。学芸員の望月良親(よしちか)さんによると、錦絵は当時、瓦版のように出来事を伝えるものとしても売られていた。4点は東京で発行されたものという。

 会場にはこのほか博物館所属の32点を展示。市町村別の死傷者や倒壊家屋数を伝える新聞の号外、折れ曲がった長良川鉄橋や、がれきと化した岐阜市中心部の白黒写真も並ぶ。

 望月さんは「この地域で起きた大震災をあらためて知るきっかけにしてほしい」と呼び掛ける。11月18日まで。入場無料。月曜休み。

 (寺本康弘)

 <濃尾震災> 1891(明治24)年10月28日早朝に発生。県史には、マグニチュード(M)8を超える直下型地震で、県内の死者は4984人、負傷者1万3762人と記録されている。

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