ジャンル・エリア : 岐阜 2012年10月18日

映画「七子の妖気」のワンシーン=下呂市で
下呂温泉を舞台に、東京の自主映画製作集団「シネマ健康会」が製作した映画「七子の妖気」が完成した。若手の松本卓也監督(35)が手掛けたコメディー要素たっぷりの娯楽映画で、27、28日に下呂市の下呂交流会館で上映会が開かれる。
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松本監督は元お笑い芸人で、お笑いコンビ解散後2002年に映画監督に転向し、自主映画を製作、上映している。最近は町おこしも兼ねて地方や離島を舞台にした作品が多く、今回はプロデューサーが岐阜県出身ということから下呂市が舞台に選ばれた。
撮影は7月初旬に1週間かけて下呂温泉の旅館「望川館」や合掌村、下呂交流会館などで行われた。「新しい温泉と違って、昔ながらの建物が街並みになっている感じで情緒がある」と、松本監督の創作意欲もかき立てられた様子。温泉で働く下呂の人も出演する。
映画は、東京で働く会社員七子が実家の下呂温泉の旅館に戻ってみると、妖怪がすみ着いてお客さんが来なくなっており、七子が調査を始める-というストーリー。松本監督は「東京の女性会社員が実家の温泉旅館で妖怪と交流する中で、日ごろの会社の疲れを吹き飛ばす内容。働いている女性の応援歌になればいい」と話す。
上映会は27日が午後6時と8時の2回、28日が午前11時から。松本監督らが舞台あいさつする。入場料は1000円。問い合わせは、シネマ健康会=電090(1253)0160=へ。
(田中一正)