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【石川】手すき すてき 加賀雁皮紙 能登仁行和紙

ジャンル・エリア : 石川  2012年10月22日

趣向を凝らした手すき和紙が展示されている会場=県立伝統産業工芸館で

趣向を凝らした手すき和紙が展示されている会場=県立伝統産業工芸館で

金沢で工房作品展示会

 県内の伝統的な手すき和紙「加賀雁皮紙(がんぴし)」(川北町)と「能登仁行(にぎょう)和紙」(輪島市)を紹介する展示会が、金沢市兼六町の県立伝統産業工芸館で開かれている。工房はともに1軒ずつしか残っておらず、展示会を企画した柳井篤子副館長(58)は「伝統工芸をもり立てるには、作品の素晴らしさを知ってもらうしかない」と狙いを話す。 (兼村優希)

 
 加賀雁皮紙の起源は江戸時代中期にさかのぼる。地元に自生しているガンピ(ジンチョウゲ科)だけを使ってきた。加藤瞳さん(83)と満紀子さん(59)親子が伝統を守る。雁皮紙の丈夫で軽い特長を生かし、かばんやスカートなども制作している。

 能登仁行和紙は戦後間もない時期に輪島市の遠見周作さん(故人)が杉の皮を使って始めた。繊維の質感をいかした独特の手触りがあり、壁紙などに使われる。今は娘の京美さん(66)と孫の和之さん(40)が工房を継いでいる。能登で採集した花や海草、貝をちりばめたものなど高い芸術性でも知られる。

 「川北と仁行-想いを漉(す)く-」と題した展示会で、加賀雁皮紙はかばんやスカートに加工した8点が並ぶ。能登仁行和紙は、コウゾ(クワ科)紙にコスモス、ホオズキなど植物や、アオサ、ワカメなど海草をすき込んだものなど32点が飾られている。

 柳井副館長は「耐久性に優れ、芸術性も併せ持つ和紙は海外に類を見ない日本固有の伝統文化。貴重な素材が地元でも作られてきたことを誇りに感じ、次代に受け継いでいきたい」と話している。

 展示会は11月27日まで。15日は休み。午前9時~午後5時。最終日は午後3時まで。11月24日の午前10時、午後1時から、加藤和紙製作所の職人が講師を務めて植物をすき込んだはがきを作る催しが開かれる。入館料は大人250円、65歳以上200円など。

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