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どぶろくの里 岐阜県郡上市大和町

ジャンル・エリア : 岐阜  2012年11月01日

どぶろく造りをする母袋工房の筧政之助さん

どぶろく造りをする母袋工房の筧政之助さん

芳醇な香り奥深く

 白くて、甘くて、泡がフツフツのお酒といえば? ピンときた人は、かなりいけるクチ。そう、「どぶろく」だ。岐阜県郡上市周辺でどぶろくといえば飛騨白川郷が有名だが、同市大和町でも「奥の奥」という、ちょっと変わった銘柄のどぶろくを2009年から製造、販売している。

 どぶろくを造っている母袋(もたい)工房に向かうも、そこは銘柄同様、山の奥の奥。もともとは鎌倉時代、平家の落人が製法を伝授したという燻(いぶ)り豆腐を作る豆腐屋との由。今は豆腐や湯葉に加え、地元の山川の幸を提供する料理店の傍ら、どぶろく造りも。山間部の厳しい気候に育てられた自家栽培米と、標高1340メートルの母袋烏帽子(えぼし)から湧き出る地下水が、どぶろく造りに一役買っているのだろう。

 08年の「どぶろく特区」認可当初から、どぶろく造りに取り組む工房代表の筧政之助さんは、「生きた酒なので味を安定させるのが難しい。今、造ったのは結構、辛口。飲んでみますか」。芳醇(ほうじゅん)なアロマにうっとりしながら一献。う~ん、どっしりとくる味わいだ。

「どぶろく列車」で試飲できるどぶろくなど

「どぶろく列車」で試飲できるどぶろくなど

 今年7月には、当地のどぶろく第2弾として料理店「三河屋」から「大和歌魅(やわかみ)」がデビュー。こちらは甘酒のような味わいで女性が喜びそう。銘柄にはちょっとしたからくりがあって、逆から読むと店名! しゃれっ気があって楽しい。

 大和町では16日~12月2日、この2種に全国の優良どぶろく20種類を合わせ、野生の獣肉などを使ったジビエ料理も楽しめる「第4回古今伝授の里郡上大和どぶろくまつり」を催す予定。

▼メモ 郡上市大和町へは、JR名古屋駅から美濃太田駅を経由し、長良川鉄道・郡上大和駅下車で約2時間10分。同鉄道では7、23、28日、12月1日に「どぶろく列車」(定員各30人)を運行。午前10時半に美濃太田駅を出発。車内で「奥の奥」、「大和歌魅」、甘酒「米の滴」の試飲会。郡上大和駅下車後はどぶろくと各店オリジナルのジビエ料理を堪能、午後5時半ごろ美濃太田駅着。参加費5700円。申し込みは各実施日5日前までに同鉄道運輸部(電)0575(23)3921へ。

(中日新聞夕刊 2012年11月1日掲載)

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