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【三重】供給増やしファン開拓 焼酎「志州隼人」

ジャンル・エリア : 三重  2012年11月26日

2年目の販売が間近になった志州隼人。右がゴールド=志摩市で

2年目の販売が間近になった志州隼人。右がゴールド=志摩市で

 志摩半島特産の煮切り干しイモ「きんこ」を使った焼酎「志州隼人(はやと)」の2年目の販売が間近に迫っている。イモの需要を伸ばすことで、耕作放棄地の再生や雇用創出につなげようとの狙い。デビューした昨冬はほぼ2カ月で約1500本が完売と上々の滑り出しだった。今年は販売本数を約2.5倍の3700本に増やし、一層のファン開拓を図る。12月中旬に発売する。

 
 きんこは、サツマイモの一種「隼人芋」を煮詰めて天日干しした干しイモ。このイモを原料にした志州隼人は、香りが良く、甘みがあるのが特徴。

 皮をむいた内側だけを使う「志州隼人ゴールド」と、皮や規格外の小粒のイモを使った「志州隼人」の2種類を、市商工会が中心となり開発。開発に関わった市内の業者らが「志州隼人有限責任事業組合」を設立し、販売している。

 昨冬は組合から市内の小売り6店に卸し、飲食店や旅館、ホテルなどが購入。多くの旅行客も味わい、手に入れたいという県外からの問い合わせもあった。

 昨年は、イモを供給する農家が少なく、製造本数が限られたが、今年は、きんこに加工して出荷する農家19戸向けに、出荷方法の説明会を10月に実施。イモの数量確保に努め、焼酎の製造本数を増やした。

 組合代表理事の坂下啓登(ひろとみ)・市商工会長(71)は「イモ作りから焼酎への加工までを安定させて、しっかりした産業に育てたい。多くの旅行者に飲んでもらい、この焼酎をきっかけに志摩を再訪する人が増えれば」と期待する。

志州隼人の予約を受け付ける「カネカ」のリカーランド駅前店の店頭=志摩市阿児町鵜方で

志州隼人の予約を受け付ける「カネカ」のリカーランド駅前店の店頭=志摩市阿児町鵜方で

 イモの産地の1つ、志摩市志摩町越賀(こしか)では、高齢で農作業が困難になった農家から、イモの生産者グループが畑を借り上げて、来年からイモの生産を増やすことを計画するなど、休耕地対策の取り組みも始まろうとしている。

 組合に加盟する志摩市阿児町鵜方の酒販売会社カネカの吉田五十三(いそぞう)社長(69)は「商品と一緒に、そうした背景の話も紹介し、多くの人に愛される焼酎にしていきたい」と話している。問い合わせはカネカ=電0599(43)0770=へ。
(丸山崇志)

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