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【石川】廃材や軍手が「作品」 古家改築の記録を並べる

ジャンル・エリア : 石川  2012年11月29日

汚れた軍手など改築の過程を「作品」として見せる展示を企画した巽さん=金沢市柿木畠で

汚れた軍手など改築の過程を「作品」として見せる展示を企画した巽さん=金沢市柿木畠で

柿木畠のバー 自然な空間手作り

 金沢市柿木畠にある古びた2階建ての木造住宅が、バーやギャラリーを備えた瀟洒(しょうしゃ)な空間「shirasagi/白鷺(しらさぎ)美術」に生まれ変わった。オープンを記念し、改築で生じた廃材や作業道具を「作品」として見せる企画展が、12月2日まで開かれている。(押川恵理子)

 
 2階のギャラリー。塗料で茶色く汚れ、泥で黒ずんだたくさんの軍手やゴム手袋が白い壁一面を飾る。軍手は、店主の巽勇太(はやた)さん(38)が友人ら20人と自分たちで改築を進めた証しだ。

 巽さんは、寺や教会、古書店などさまざまな場所で美術や音楽のイベントを企画、開催してきた。「同じ空間で丁寧にやりたい」と場所を探していたところ、築30~40年の「普通の一軒家」と出合った。自然体のよさにひかれた。美術や音楽が特別に好きでなくても気軽に寄って楽しめる空間にしたかったから。

 6月から改築に取り掛かった。床、壁、天井を外し、外壁、内壁は全て塗り替えた。友人らの協力で9月14日、オープンを迎えることができた。汚れた軍手が「きれいに見えた」。

 「見方1つで日常にある何げないものを美しく、面白く感じることも美術」と巽さん。その思いが、企画展を開くきっかけになった。

 解体中に見つけたスズメバチの死骸、台所の床下にあった板、さびてつぶれた空き缶、汚れたティッシュペーパー、枯れた花びら・・・。一見ごみに分類されるものが「作品」だ。

 ギャラリーは午後1~6時で、2日までの期間限定で洋菓子などを出すカフェも営業。バーは午後8時~午前2時(週末、祝前日は午前4時)。月曜休み。問い合わせは「shirasagi/白鷺美術」=電076(231)4550=へ。

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