【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 年末年始は銭湯へ 東海地方

年末年始は銭湯へ 東海地方

ジャンル・エリア : 岐阜 | 愛知 | 静岡  2012年12月27日

「地蔵湯」の富士山の絵は常連客からも好評だ

「地蔵湯」の富士山の絵は常連客からも好評だ

家族と地域 絆温めて

 年末の慌ただしさもそろそろピーク。こんなときにお薦めなのが、大きな湯船にのびのび漬かれる近場の「銭湯」だ。スーパー銭湯とは違う昔ながらの素朴なお風呂で気分をリフレッシュし、新たな年を気持ち良く迎えたい。

 営業時間や定休日は銭湯ごとに異なるが、入浴料は各県単位で統一料金が定められている。番台の主人と交わす気取らない会話が温かい。泡風呂や電気風呂など、血行を良くする設備もあり、湯上がりはぽかぽか。冷たいコーヒー牛乳でのどをうるおそう。

 銭湯のシンボルといえば、やっぱり富士山の絵が似合いそうだが、年々少なくなっている。そんな中、名古屋市中村区にある「地蔵湯」の女湯には今年3月、富士山がお目見えした。愛知県公衆浴場業生活衛生同業組合の林徳男理事長(85)が経営する老舗で、タイル製だった壁を修理する際、孫の松本孝菜さん(30)に描いてもらった。出来栄えが気掛かりだったが、「ホッとするわ」「水面に映った富士が粋でいい」と、常連客の評判も上々のようだ。

 東海4県で最も銭湯が多いのは、愛知県の138軒だ。うち7割強の103軒が名古屋市内に集中している。次いで多いのが三重県の46軒、岐阜県の32軒、静岡県は11軒。家庭風呂の普及とともに軒数はかなり減ってしまったが、最近はエコや健康増進の観点から見直されている。環境省が推進する「ウォームシェア」(暖かさを共有する)スポットにもなっており、親子や地域の絆を深める“育浴”の場としても注目されている。

 冬至のゆず湯など、各県や地域ごとに共通イベントもあり、年始は愛知県内の13軒で正月の朝湯営業を予定している。1月22日~2月3日は「文化のみち橦木館」(名古屋市東区)で同組合などが後援する「大日本銭湯展」が開かれる予定。これを記念し、愛知県内の銭湯では、来年2月28日まで「まちのお風呂屋さんスタンプラリー」を実施している。

 忙中閑あり。さあー、風呂おけ片手にじわーっと、体の芯まで温まれば最高だ。

【軒数と料金】(電話は各県の浴場組合)
愛知県 138軒
052(322)5735
中学生以上400円、小学生150円、幼児70円

岐阜県 32軒
058(252)1457
中学生以上400円、小学生150円、幼児70円

三重県 46軒
059(228)4240
中学生以上380円、小学生150円、幼児70円

静岡県 11軒
054(252)8938
中学生以上360円、小学生140円、幼児70円

(中日新聞夕刊 2012年12月27日掲載)

旅コラム
国内
海外