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【三重】ペンギン駅長「志摩ちゃん」大活躍 賢島駅でお出迎え

ジャンル・エリア : 三重  2009年12月22日

ペンギン駅長として改札口に立つ志摩ちゃん=志摩市の近鉄賢島駅で

ペンギン駅長として改札口に立つ志摩ちゃん=志摩市の近鉄賢島駅で

 11月に志摩市の近鉄賢島駅の特別駅長に就任した雌のフンボルトペンギン「志摩ちゃん」。近鉄初の“女性駅長”として、毎週日曜午前11時からの1時間、改札口で乗降客らの出迎えに活躍している。今年いっぱいで見納めとなる彼女の魅力に迫った。

 
 ある日曜日。構内に志摩ちゃんが姿を現すと、あっという間に観光客らの人だかりができた。「かわいい」。駅員と同じ帽子にネクタイ姿でヨチヨチと歩く姿に、歓声が上がった。

 近鉄が志摩地方への誘客を図ろうと、志摩市の水族館「志摩マリンランド」の協力で実現した企画。臨時改札口に立つ志摩ちゃんは、切符こそ切れないが、写真撮影に応じるなど旅の思い出作りに一肌脱いでいる。

 子どもたちは、ツヤツヤした毛並みに興味津々。「お尻の油腺という所から出る油をくちばしですくって塗り、水をはじいているんです」と飼育員から教えてもらっていた。

 志摩ちゃんは人を怖がったり嫌がったりしない。それどころか、リラックスした様子で、その場に寝そべってしまう。ちょうど食後で気持ち良くなる時間帯なのだそうだ。

家族連れの記念撮影に応じる志摩ちゃん

家族連れの記念撮影に応じる志摩ちゃん

 人間慣れしているのは生い立ちが理由。同水族館によると、ペンギンは2個の卵を産むと、片方の子どもに餌をあまり与えないことがあるという。その場合、飼育員が親代わりとなって餌を与えることになる。

 マリンランドで生まれた志摩ちゃんも、飼育員の手で育てられた1羽。人工飼育したペンギンの中でも、特に性格がおとなしかったため、大抜てきとなった。

 そんな志摩ちゃんを見ようとする人垣は、50人以上に膨らむことも。乗車率アップなどの数字的な効果こそはっきり出ていないが、目当てに初めて志摩を訪れたという県外からの客もいる。

 「一つの起爆剤となって、志摩が活性化してくれれば」と目を細めるのは近鉄鳥羽駅の早田典弘駅長(58)。

 付き添いの飼育員は状況に応じて、ペンギンのあれこれについて説明もしており、志摩ちゃんを育てた飼育員の神村健一郎さん(40)は「ペンギンの生態を学んでもらう、ありがたい機会」と別の視点で効果を実感する。

 賢島駅での志摩ちゃんの任務は27日が最後。遅いクリスマスプレゼントとして、大切な人と会いに行ってはいかが?

 (飯田竜司)

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