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【岐阜】青邨の「水辺春暖」特別貸し出し 京都の茶道資料館に

ジャンル・エリア : 岐阜  2013年01月04日

前田青邨氏の「水辺春暖」(大松美術館提供)

前田青邨氏の「水辺春暖」(大松美術館提供)

 4年前に閉館した大松美術館(岐南町)が所蔵する日本画「水辺春暖(みずべしゅんだん)」が7日から、京都市の茶道資料館に展示される。中津川市出身の前田青邨氏(1885~1977年)が描いた大作。美術館長が裏千家から依頼され、県外への初の貸し出しを決めた。「大松コレクション名品選」と題し、他の所蔵品も含め計70点が紹介される。

 
 水辺春暖は縦2メートル、横1.3メートルで、1973年の晩年の作。紅白の梅が咲きこぼれ、画面下を流れる川の藍色との対比がさえる。鳥が川で、枝で遊び、背景の金地が春の光りを感じさせる。

 貸し出しを依頼したのは、資料館の筒井紘一館長。以前、美術館を訪ねた経験があり、新春展にふさわしい作品を探していた。美術館の大松節子館長(87)は60年以上、茶道に親しんできた。「傷むのが嫌で貸してこなかったが、裏千家の頼みは断れなかった」

 名品選には、横山大観や上村松園らの日本画30点、裏千家4代目家元仙叟(せんそう)が手掛けた「赤楽茶碗(ちゃわん)」など茶道具39点も並ぶ。

 大松美術館は1991年に開館。「岐阜プラスチック工業」の創業者、故大松幸栄さんが集めた絵や茶器など1500点を収蔵、一般に公開された。2009年3月に大松の妻、節子館長の高齢を理由に閉館。所蔵品は館内に保管されている。

 大松節子館長は「水辺春暖は、美術館の顔として1番目立つところにずっと飾ってきた。展示はめったにないので、多くの人に見てほしい」と話す。

 茶道資料館の名品選は3月10日までで、入館料が必要。月曜休館。

 (松野穂波)

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