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近江の地酒巡り 滋賀県・湖東地域

ジャンル・エリア : 近畿  2013年01月10日

観光客に人気のぐいのみ作り

観光客に人気のぐいのみ作り

多彩な企画左党魅了

 近江の酒文化を学びながら、地酒や老舗の料理を堪能する旅企画「旨(うま)し酒 醸し醸され冬景色・春景色」が、1月中旬から滋賀県の琵琶湖東(湖東)地域で始まる。多彩なプログラムが用意されており、企画全てに参加してもよし、自分の興味ある催しにだけ顔を出してもよし。フリースタイルの旅が楽しめる。

 良質の水と米に恵まれた同県には、かつて50軒の蔵元があったが現在、同県酒造組合に登録しているのは37軒。昨年1年間に693銘柄が世に出た。近江八幡市を中心にした観光、飲食業界などの有志でつくる「まんなかの会」が、「酒どころ近江を多くの人に知ってもらいたい」と今年初めて企画した。

 旅の始まりは、近江の酒の全銘柄が集まる県立安土城考古博物館での酒文化講義。各イベントが設定された日の午前中に受講できる。

 酒造り体験は、当主が同組合会長を務める江戸時代からの造り酒屋「藤居本家」(同県愛荘町)が会場。大正時代の酒蔵で若き杜氏(とうじ)の西沢拓也さん(36)は「50歳でも若造と言われるこの世界ではまだまだ赤子」と謙虚だが、酒米の山田錦を自前で栽培する情熱家。「時代とともに酒の味も変化する。新しい感覚を注ぎたい」と意気込む。

 明治天皇が巡幸の際に立ち寄った老舗料理店「竹平楼」(同)では、代々受け継がれた秘伝のたれでじっくりと煮込んだ名物、コイのあめ煮に舌鼓を打ちながら酒談議に興じる。

 水茎焼陶芸の里では、ぐいのみ作りを体験。同会事務局長のいまいひさのりさんによると、お猪口(ちょこ)によっても酒の味が変わるという。広口は舌全体に広がるため甘みが増し、香りも楽しめる。一方、小さなお猪口だと舌の奥まで一気に届くため辛く感じるというが、マイぐいのみで傾ける酒は格別か。

安土城考古博物館の入り口に並ぶ37蔵元の代表銘柄

安土城考古博物館の入り口に並ぶ37蔵元の代表銘柄

 近江の酒に触れる旅を締めくくるのは、近江八幡水郷巡りと休暇村「近江八幡」での宴会(1泊2日)。早春の訪れを感じながら好みの銘柄を利き酒すれば、“日本酒名人”になれるかもしれない。

 このほか桃の節句にちなみ、2月下旬には近江商人発祥の地の1つとして知られる五個荘(東近江市)でのひな巡りも計画している。

 ▼メモ 酒文化に関する講義は午前9時半、JR安土駅に集合し、バスで安土城考古博物館へ。酒造り体験は13日(参加費5400円)、ぐいのみ作り体験は27日(同3500円)、五個荘ひな巡りは2月23日(同4000円)、水郷巡りと休暇村近江八幡での宴会は3月9~10日(同1万5000円から)。講義参加者のみ資料代400円が必要。詳細と各イベントの申し込みは休暇村「近江八幡」(電)0748(32)3138へ。休暇村でも2月28日まで湖東の地酒まつりを開催中。

(中日新聞夕刊 2013年1月10日掲載)

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