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【富山】剣大滝 単独で制覇 “黒部の主”足跡知る

ジャンル・エリア : 富山  2013年01月11日

“黒部の主”と呼ばれた登山家の故高嶋石盛さん

“黒部の主”と呼ばれた登山家の故高嶋石盛さん

救助でも功績 故高嶋石盛さん

 “黒部の主”と呼ばれ、黒部峡谷の「幻の滝」を初めて単独で極めて伝えた登山家・故高嶋石盛さんを紹介する展示会が、12日から黒部市宇奈月町下立の市歴史民俗資料館で始まる。3月10日まで。(高橋恒夫)

 
市歴史民俗資料館 登山の記録など展示

 今回の展示会では、高嶋さんが撮影した写真のパネル、ノートや手帳、登山や救助の記録などの資料、出版物などを展示して実績を紹介する。入場料300円、中学生以下無料。

 高嶋さんは1947(昭和22)年、旧宇奈月町音沢(現在の黒部市)生まれ。黒部峡谷とのかかわりは不明だが、68年に宇奈月方面遭難対策協議会救助隊員、73年に県警山岳警備協力隊員。猛吹雪を突いて山岳遭難者の救助に向かうなど人命救助に功績を残し、92年には県警山岳警備協力隊救助部長になった。山岳ガイドとしても知られた。

 登山家としては82年10月、幻の滝といわれる黒部峡谷上流の剣大滝を単独で登り切り、従来は滝の数は最下段(F1)から11段(F11)とされていたが、12段目(F12)を発見。初めてカメラとビデオで完全な形で撮影し、一般に紹介した。94年10月にはヒマラヤ登山隊に参加して、ザ・トゥインズ(7、350メートル)の世界初登頂に成功したが下山途中に遭難し、消息を絶った。

 2月16日に資料館で「黒部峡谷と名ガイド高嶋石盛」と題して講演する阿曽原温泉小屋経営佐々木泉さん(53)は「82年当時としては、単独で幻の滝をビデオに収めるというのは極めて大変なこと。日本一自然の厳しい黒部峡谷のすごさを足で歩いて写真で伝えた。私が県警山岳警備隊時代に付き合いがあったが、この人は山、黒部のことをどれだけ知っているのかと感心した」と話している。

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