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【三重】小津監督少年期の新資料発見 父に送った手紙

ジャンル・エリア : 三重  2013年01月17日

新たに発見された小津監督ゆかりの資料が展示されている館内=松阪市愛宕町の小津安二郎青春館で

新たに発見された小津監督ゆかりの資料が展示されている館内=松阪市愛宕町の小津安二郎青春館で

 「東京物語」などで知られる日本映画界の巨匠小津安二郎監督(1903~63年)が、松阪で過ごした少年時代に、東京で働く父に送った手紙などの資料が新たに発見された。名古屋市の女性が50年間所有していた。寄託を受けた松阪市愛宕町の資料館「小津安二郎青春館」で、順次公開していく。

 
 「この間はぼくのだいすきな運動会でしたので一心にしました」。1913(大正2)年、松阪に引っ越してきたばかりの9歳の小津少年が、東京にいる父に宛てた手紙には、こうつづられていた。運動会のほか、学校や近所の様子などを知らせる内容が、形の整った字体で書かれていた。父は当時、松阪商人の海産・肥料問屋の大番頭で、松阪に家族を住まわせ、自らは東京と松阪を行き来する生活を送っていた。

 発見された資料は、小津監督や家族が父との間で交わした手紙や、家族が生活用品や食料品を購入した際に残した領収書、相撲ファンだった小津監督の祖父が集めた大正時代の番付表など550点。小津監督の死後、監督らが暮らした松阪の民家の土蔵を家族が整理したときに、これらの資料が木箱の中に詰められた状態で見つかり、知り合いの名古屋市の女性に木箱ごと譲ったという。女性は昨年1月に死去し、女性の遺族が昨年6月、2年間の契約で同館に寄託した。

 青春館の佐野洋治館長は「小津監督が松阪にいた10年間の様子や、大正期の人々の生活が生き生きと伝わってくる資料。整理を進めて公開していきたい」と話している。問い合わせは同館=電0598(22)2660=へ。

(平野梓)

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