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天竜浜名湖鉄道 静岡県遠州地方

ジャンル・エリア : 静岡  2013年02月07日

天竜二俣駅で転車台に見入る鉄道ファン

天竜二俣駅で転車台に見入る鉄道ファン

歴史乗せ走り続ける

 静岡県遠州地方の浜名湖北岸を走る天竜浜名湖鉄道(通称天浜線)は旧国鉄二俣線が前身で、昭和初期の施設が現役で稼働するローカル線(新所原-掛川、67.7キロ)。全38駅あり、36施設が国登録有形文化財。区間のほぼ真ん中にある天竜二俣駅で毎日催している転車台と鉄道歴史館見学ツアーに参加した。

 木造の駅舎やプラットホーム、高架貯水槽など10施設が文化財登録されており、併設の鉄道歴史館と合わせて約45分で回る。ハイライトは扇形の車庫から出てきた車両を載せ、進行方向の線路に接続させるために回転する転車台だ。ゆっくりだがダイナミックな動きに、参加者から「おーっ」と声が上がる。静岡市から来たという鉄道ファンの男性は「今ではなかなか見られない光景で面白い」と目を輝かせた。

 腹ごしらえは駅舎内の「ホームラン軒」で駅中グルメ。駅の雰囲気とマッチした正統派の中華そば(550円)がうれしい。駅前には、地元食材を使った麺類や定食を出す「食の駅十文字屋」もある。

 天竜二俣駅から西へ13駅目の浜名湖佐久米駅にはこの時期、北方から大勢のかわいいお客さんが訪れている。越冬で飛来するユリカモメだ。集まってくるのは、毎日午前10時半と午後2時半前後。駅舎内の喫茶「かとれあ」店主の父笹田順嗣さん(63)が餌をやる時間だ。

浜名湖佐久米駅のホーム周辺を乱舞するユリカモメ

浜名湖佐久米駅のホーム周辺を乱舞するユリカモメ

 よく集まるのは「気温が5度以下の寒くて風が強い日」と笹田さん。この日は、風に向かって懸命に羽を広げ空中で停止する姿が目の前で見られて感動もの。例年、北へ旅立つ3月いっぱいまで見られるという。

 ▼メモ 天竜二俣駅は、JR東海道線と接続する新所原駅(静岡県湖西市)から22駅目、掛川駅(同県掛川市)から15駅目。車は新東名・浜松浜北ICから約10分。無料駐車場あり。見学ツアーは火-木曜が午後1時45分~、金-月曜と祝日は午前10時50分~と午後1時45分~。天浜線で来場の場合は大人100円、小学生以下50円(それ以外は同200円、100円)。問い合わせは天竜浜名湖鉄道(電)053(925)2276

(中日新聞夕刊 2013年2月7日掲載)

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