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南吉が青春を過ごしたまち 愛知県安城市

ジャンル・エリア : 愛知  2013年02月28日

安城市営駐車場に描かれた南吉の壁画

安城市営駐車場に描かれた南吉の壁画

壁面彩る童話の世界

 街角で今風にいうイケメンが、じっとこちらを見つめるポスターが目に留まった。イケメンの名は新美南吉(1913~43年)。「ごんぎつね」や「おぢいさんのランプ」などの童話で知られる愛知県半田市生まれの作家だ。

 今年は生誕100年ということで出身地はもちろん、25歳から29歳まで高等女学校で教諭を務めた同県安城市でも、「南吉が青春を過ごしたまち安城」と銘打ち、さまざまな記念事業を催している。

 イケメン先生の青春の足跡をたどるべく、JR安城駅に降り立つと、いきなり大きな男の絵が目に飛び込んできた。吸い寄せられるように近づいた先にあったのは市営駐車場。壁一面を使って、さまざまな物語をモチーフにした絵が描かれている。こうした壁画スポットは安城駅前の御幸本町かいわいに点在。中には実際のエピソードをもとに描いたものも。作家としてまた教諭として、充実した時間を過ごしたことが伝わってくる。

昭和初期の喫茶店の雰囲気を再現した南吉館

昭和初期の喫茶店の雰囲気を再現した南吉館

 壁画を制覇した後は、昭和初期の喫茶店のたたずまいを再現した南吉館でコーヒーブレーク。店内には南吉の絵本や関係書籍が100冊以上あり、毎週土曜午後2時には朗読会も開かれている。「発表されるみなさんはしっかりと勉強されて、それは熱心です。30代~40代の方が多いですよ」とスタッフの古井晴恵さん(69)。600円で食べられる日替わり定食もお薦めだ。

 時には南吉の教え子たちが来店し、思い出話に花を咲かせることもあるとか。早世した南吉だが、その魂は生徒たちの心に生き続けている。ぽっかりと時間が空いた1日に、こんなショートトリップはいかが?

 ▼メモ  名古屋からJR安城駅までは東海道線で約40分。南吉館は午前8時~午後3時、火・第2月曜休み(電)0566(76)5333。3月23日には南吉ウオーキングを開催予定。壁画周辺を歩く「ででむしコース」と、牛の詩碑がある安城公園、ででむしの詩碑のある桜町小学校(安城高等女学校跡)などを巡る「ごんぎつねコース」の2コース。参加費無料。問い合わせは安城市子育て健康部健康推進課成人保健係(電)0566(76)1133。

(中日新聞夕刊 2013年2月28日掲載)

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