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【静岡】県内最古の文字瓦 浜松・篠場瓦窯跡で出土

ジャンル・エリア : 静岡  2013年03月07日

篠場瓦窯遺跡から出土した文字瓦。拓本をとると(右)「山作」(左)「廣山」の文字が読み取れる=6日、静岡市駿河区の県埋蔵文化財センターで

篠場瓦窯遺跡から出土した文字瓦。拓本をとると(右)「山作」(左)「廣山」の文字が読み取れる=6日、静岡市駿河区の県埋蔵文化財センターで

 静岡県埋蔵文化財センターは6日、浜松市浜北区根堅(ねがた)の篠場瓦窯(しのんばがよう)跡で、県内最古の文字瓦が見つかったと発表した。8世紀初めの白鳳時代に寺院用に作られた瓦で、職人の名前とみられる「廣山(ひろやま)」の文字が指で書かれている。調査したセンターの武田寛生さんは「地方への文字の広がりと、名前を残すほどの職人がいたことを示す貴重な資料」と話している。

 
 篠場瓦窯跡は新東名高速道路の建設に伴って2002~04年に発掘が行われ、現在は埋められて新東名の橋脚が立つ。瓦を焼いた窯跡3基が見つかり、計5.7トン分の大量の瓦が出土した。破片をつなぎ合わせると、瓦の大きさは28センチ×38センチになった。

篠場瓦窯遺跡

 調査の結果、3基のうち最も新しい窯跡から、破片を含めて計14点の文字瓦が見つかった。文字は「廣山」「山作瓦」の2種類で、瓦を作る過程で粘土が乾燥する前に指で書かれた。近くに該当する地名は確認されず「廣山」は人名とみられる。上部が欠けている「山作瓦」も元は「廣山作瓦」だったとみられる。「作瓦」と書かれた文字瓦は全国でも初の出土という。

 県内ではこれまで、8世紀前半の竹林寺廃寺(島田市)と、8世紀後半の片山廃寺(静岡市駿河区)で文字瓦が見つかったが、今回は数十年さかのぼる。

 瓦は当時、寺院専用に作られ、窯は建設する寺院近くに設置された。篠場瓦窯では該当する寺院が見つかっていないことから、武田さんは「近くにまだ見つかっていない寺院の跡があるかもしれない」と指摘した。

 今回確認された文字瓦は、県立中央図書館(静岡市駿河区)で9~17日に一般公開する。入場無料。

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