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多賀大社と近江路 滋賀県湖東地区

ジャンル・エリア : 近畿  2013年03月07日

多賀大社の大鳥居をくぐると現れる「太閤橋」

多賀大社の大鳥居をくぐると現れる「太閤橋」

伊勢の「親神」を参拝

 「お伊勢参らば、お多賀へ参れ。お伊勢お多賀の子でござる」という里歌をご存じだろうか。古事記によると、多賀大社(滋賀県多賀町)に祭られているイザナギとイザナミのめおと神は、伊勢神宮の祭神であるアマテラスオオミカミの親。昔の人にならって、お伊勢さんに行くなら親神さまであるお多賀さんにもと参拝に出かけた。

 大鳥居をくぐるや、いきなり傾斜の急な橋が眼前に現れた。この橋は「太閤橋」といい、豊臣秀吉が生母の病気平癒を願って寄贈したもの。「神事にはみこしが渡るんですよ」と禰宜(ねぎ)の大宮修身さん(60)。大宮さんの話では、大社も2007年に大造営が完成。新築された神楽殿には伊勢神宮から譲り受けた木材が使われ、木材の裏側には神宮からとわかるよう焼き印が押してあるという。

 多賀大社の近くには、丸い瓶の中に見事に刺しゅうが施された手まりが入っている、不思議な細工品を展示する愛荘町立愛知川びんてまりの館がある。いったいどうやって作ったのか? 謎解きは同館に行ってからがお楽しみ! 仕組みを知ると継承された技を使って、これだけ洗練されたものを作り出す保存会の人たちの努力と根気に感動する。

愛荘町立愛知川びんてまりの館に展示されている瓶手まり

愛荘町立愛知川びんてまりの館に展示されている瓶手まり

 眠っていたクラフト魂に火がついたところで、滋賀ヒノキの端材を使い箸作りをしている「木工房まつや」(滋賀県野洲市)を訪ねる。2本の木の棒を紙やすりで削るという地味な作業ながら、始めるとわれを忘れるほど夢中に。先はもう少し細くしようか、持ち手に模様をつけようかなど、シニアスタッフと話し合いながら1時間。世界にひとつだけのマイ箸完成。橋と箸に感動した近江路となった。

 ▼メモ 多賀大社はJR彦根駅から近江鉄道で多賀大社前駅下車徒歩10分。車は名神・彦根ICから10分(電)0749(48)1101。愛荘町立愛知川びんてまりの館もJR彦根駅から近江鉄道で愛知川駅下車徒歩7分。車は同ICから20分。開館時間午前10時~午後6時、月火曜と祝日、毎月最終水曜が休み(電)0749(42)4114。木工房まつやはJR東海道線(琵琶湖線)野洲駅からバス10分江部下車徒歩5分。営業時間午前8時~午後5時、月曜休み。1週間前までに要予約(電)077(587)0081

(中日新聞夕刊 2013年3月7日掲載)

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