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【長野】伊那谷を放浪した俳人井上井月を紹介

ジャンル・エリア : 甲信越  2013年03月11日

井月の真筆句などを常設展示する会場=伊那市荒井の市創造館で

井月の真筆句などを常設展示する会場=伊那市荒井の市創造館で

 伊那谷を放浪した俳人井上井月(1822~87年)の真筆句などを常設展示する「井月展示室」が10日、伊那市荒井の市創造館に設けられた。個人所蔵の遺品などの収集に取り組み、随時入れ替えて展示する。

 
 井月の生涯を描いた映画「ほかいびと」の公開や岩波文庫「井月句集」の出版など知名度の高まりを受け、ゆかりの地として地域をPRするために開設。各地にちらばる遺品の散逸や経年劣化を防ぐため、空調などの整った収蔵庫を活用して寄付や寄託を受け付けることにした。

 展示室は1階の一室約22平方メートル。市創造館が所蔵する約50点の中から33点を展示。芥川龍之介が「入神と称するをも妨げない」と評した芭蕉の俳文「幻住庵(げんじゅうあん)記」の筆写作品や、井月が生前に編集した句集などが並ぶ。

 このうち軸装の真筆句「踊場(おどりば)のほこり押(おさえ)や通り雨」は、全集未収録で今回新たに見つかった作品。井月研究家の竹入弘元さん(81)=伊那市=によると、盆踊りでほこりっぽくなる会場に通り雨が降り、空気が爽やかになった様子が詠み込まれているという。見学無料。祝日の翌日と火曜休館。16日午後2時からは井月をしのぶ公開句会がある。問い合わせは市創造館=電0265(72)6220=へ。

(小佐野慧太)

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