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【静岡】富士山一望 海の県道、来月認定

ジャンル・エリア : 静岡  2013年03月27日

フェリーから富士山の眺めを楽しむ観光客たち=駿河湾で

フェリーから富士山の眺めを楽しむ観光客たち=駿河湾で

◆駿河湾フェリー航路

 海の県道223(ふじさん)号で伊豆半島西岸にいらっしゃい-。駿河湾を横断して清水港(静岡市清水区)と土肥港(伊豆市土肥)を結ぶ駿河湾フェリーの定期航路が来月、海の県道に認定される。県などの自治体による支援で、5月から運賃を割り引きする。富士山の世界文化遺産登録を目前に控え、海からの富士山の眺望をセールスポイントに集客を狙う。
 
 清水港を出て、富士山に向かって波を切る。土肥港まで30.2キロの船旅は、天候さえよければ常に富士山が見える。陸上からの富士山は別の山や建物に遮られることが多いが、航路の中程まで進むと、裾野まで目に入る絶景が広がる。大阪府交野(かたの)市から旅行に来た主婦阪本育子さん(68)は「海に富士山が浮かんでいるみたいで、稜線(りょうせん)もくっきり。手を合わせて何度もお願いをした」と、デッキで海風を受けながら眺望を楽しんでいた。

 陸路で清水から土肥へ向かうには、東名高速道路の沼津インターチェンジ(IC)で下りて国道136号を進み、約2時間。休日のたびに頻発する渋滞につかまればさらに時間がかかる。一方で、駿河湾フェリーは1時間5分の船旅。車を乗せる場合は15~30分前に乗り場に集合するため、所要時間は1時間35分だ。清水を起点にすると、伊豆半島西海岸へのアクセスは海路が勝る。

 しかし、弱点は料金だった。車両の運賃は乗用車6000円(運転手乗船料含む)、旅客運賃2200円で、2人旅なら8200円かかる。東名高速道路や伊豆中央道などの陸路の方が1050~1700円と安い。

地図

 4月12日の県道認定を受け、2002年から駿河湾フェリーを運航するエスパルスドリームは、5月7日から来年3月末まで運賃を割り引く。バスやトラックを除く自動車の車両運賃は平日半額、休日2割引きとし、旅客運賃は平日、休日ともに2割引き。ただし夏休み(8月1~25日)と年末年始は割り引かない。

 伊豆半島の西海岸は東海岸と比べて、鉄道路線がなく、アクセスしにくい。半島の六市六町首長会議が昨年9月、フェリー航路を観光資源としてアピールするため、県道認定を県に要望していた。

 伊豆市観光協会土肥支部の山田伸次事務局長は「世界遺産登録を目指す富士山と航路の県道認定が話題になって、静岡市以西の観光客が増えてほしい」と中京、関西圏からの集客も期待している。

(山田晃史)

<海の道> 海上の国道は、鹿児島市と那覇市を結ぶ58号、新潟市から佐渡島を経て上越市に至る350号など24路線が全国にある。海上県道は5路線あるが、通勤や通学など生活の足となる航路がほとんどで、静岡県道223号のように観光目的に特化した認定は全国で初めて。

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