【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 伊勢神宮(4) 内宮・外宮 三重県伊勢市 春のお神楽あでやかに

伊勢神宮(4) 内宮・外宮 三重県伊勢市 春のお神楽あでやかに

ジャンル・エリア : 三重  2013年04月11日

永久舞(えいきゅうまい)は1993年の式年遷宮の際に作られた新しい舞楽=三重県伊勢市の伊勢神宮で

永久舞(えいきゅうまい)は1993年の式年遷宮の際に作られた新しい舞楽=三重県伊勢市の伊勢神宮で

 鮮やかな化粧まわしをつけた横綱が宇治橋を渡り、内宮神苑(しんえん)で土俵入りを奉納。先日行われたこの「神宮奉納大相撲」が終わると、伊勢路も本格的な春。

 春といえば、伊勢神宮ではもうひとつ大きな行事が待っている。神の恵みに感謝をささげ、国民の平和を祈る「春の神楽祭」だ。4月28(日)、29(月)、30日(火)の期間中、午前11時と午後2時の2回、内宮神苑の特設舞台であでやかな舞楽が披露される(雨天の場合は午前11時のみ。内宮参集殿能舞台で公開)。内宮神楽殿によると、「神楽祭は春と秋の年2回行われ、昭和24(1949)年から現在まで休むことなく続けられています」。これに合わせて全国各地の名流名家による華道や狂言、能などの奉納も行われる。

 「一般の人がお神楽に触れるいい機会だと思います。無料ですし、ぜひ見に来ていただきたいですね」とは、外宮前観光案内所の西村純一さん。「それで感動したら今度は、ご自身でお神楽をあげてみてはどうでしょう。何か感じるところがあると思いますよ」と続けた。

 伊勢神宮で神楽というと、雅楽や舞を伴った祈祷(きとう)のことをさす。強い願い事や神への感謝の気持ちを神職が祝詞という形で祈願してくれるのだ。なんでも江戸の庶民は、「一生に一度はお伊勢さんでお神楽をあげたい」と思っていたとか。式年遷宮の年にお神楽をあげるのも記念になっていいかもしれない。

 4月はこのほか、20日(土)と21日(日)に、過去1年以内に全国の食に携わる生産者が外宮に奉納したものと同等の品を販売する「外宮奉納市」が開催される。

 この外宮にまつられている豊受大御神(とようけおおみかみ)は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の食事をつかさどる神。神の台所である忌火屋殿(いみびやでん)では、1500年前から1日も休むことなく食事(御饌(みけ))を作り続けている。それにあやかって外宮周辺の飲食店では伊勢志摩地方の食材を使った御饌丼を提供している。

五穀米を使ったヘルシーな「どん丼火」

五穀米を使ったヘルシーな「どん丼火」

  外宮参道沿いのカフェ&バー「Sunny Place(サニープレイス)」で御饌丼の「どん丼火(どんび)」(サラダ付き・1000円)をいただく。「どん丼火は共通レシピですが、うちはご飯に五穀米を使って独自性を出しています」と経営者の岡田麻沙さん。ヘルシーな五穀米と、伊勢うどんのたれを絡めて焼いた鶏肉を味わいながら、思いは舞姫へ。春らんまんの中での舞は、さぞや美しいだろう。

  =伊勢神宮編を終わります

 ▼メモ JRと近鉄の伊勢市駅から外宮へは徒歩7分。内宮はバスで約20分。参拝は内宮、外宮ともに午前5時から午後6時まで(終了時間は季節により変動)。神宮司庁(電)0596(24)1111。カフェ&バー「Sunny Place」は午前11時半から午後5時まで(金・土のみ午後9時半から午前1時も営業)。月・祝休(電)0596(63)6664。外宮奉納市は外宮北御門広場で午前10時から午後4時まで。伊勢商工会議所(電)0596(25)5153、伊勢市観光協会(電)0596(28)3705

(中日新聞夕刊 2013年4月11日掲載)

旅コラム
国内
海外