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【石川】イヌワシすくすく いしかわ動物園

ジャンル・エリア : 石川  2013年05月15日

元気な様子を見せるイヌワシのひな=いしかわ動物園提供

元気な様子を見せるイヌワシのひな=いしかわ動物園提供

けんかせず2羽とも順調
「ローテーション」効果

 いしかわ動物園(能美市)で4月に初めてふ化した国の天然記念物ニホンイヌワシのひなが、2羽とも順調に育ち、元気で愛くるしい姿を見せている。餌の奪い合いが起きるため、通常は1羽だけしか育たない。そこで園は、秋田市大森山動物園の独特の飼育方法を取り入れ、全国で2園目となる成功に導いた。2羽そろっての巣立ちを目指す。(松本浩司)

 園が大森山動物園で生まれた2個の卵を取り寄せ、いしかわの親鳥が温めていた。

 大森山動物園が親鳥と人間が1週間ずつ交互に育てる「ローテーション育すう」を発案。先に生まれたひなが後に生まれたきょうだいを攻撃し、衰弱死させることを防ぐことができた。大森山動物園では35日間これを続け、親鳥の元へ返した。

 いしかわ動物園のイヌワシのペアは移された有精卵を温め、4月11日と16日にひなが誕生。園は2羽そろった巣立ちを期待し、5月12日までの23日間にわたり「ローテーション」を試行。14日現在、ひなは大きなけんかをすることもなく、馬肉や鶏頭などの餌を親鳥からもらっている。

 順調に進めば6月下旬~7月上旬に巣立つ。巣立ち間際に飛ぶ練習をするため、巣から落ちないよう飼育員が注意を払う。巣の中での様子は園内のモニターで観察できる。

 園によると、ニホンイヌワシは国内生息数が500羽ほどとみられる希少種。昨年12月の時点で、8施設が41羽を飼育。繁殖成功率は20%と低い。飼育担当者は、保護・繁殖技術の向上に貢献できたとして「全国の動物園でどこでも応用できるようになる」と喜んでいる。

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