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【三重】郵便配達しながら地元風景を描く 伊賀の故河口さん作品展

ジャンル・エリア : 三重  2013年05月20日

作品展の準備を進める岩名さん=伊賀市島ケ原の岩名さんのアトリエで

作品展の準備を進める岩名さん=伊賀市島ケ原の岩名さんのアトリエで

 伊賀市島ケ原で郵便局員として働きながら趣味で絵を描き続け2004年に62歳で亡くなった河口重雄さんの作品を中心にした企画展「郵便夫と森の星」が25、26の両日、生前に河口さんが制作に励んだアトリエで開かれる。地元の若者でつくる市民グループ「蜜の木」が主催する。グループ代表で現在、河口さんのアトリエを借りている画家岩名泰岳さん(25)は「有名な画家さんではないが、地域で芸術を営み続けた人の思いを感じてほしい」と話す。

 岩名さんはドイツの名門芸大・国立デュッセルドルフ芸術アカデミーで2010年5月から2年間、油彩画を学んだ。「生まれ育った場所から芸術を発信し、地域を元気づけたい」と帰国後、仲間らに呼び掛けて蜜の木を結成。島ケ原在住、出身の10~20代の男女14人が所属している。

 岩名さんが、河口さんの存在を知ったのは帰国して活動拠点を探していたときだった。友人の親から、使われていないアトリエがあると聞き、それが河口さんの制作現場で、人となりも教えてもらった。

 郵便配達をしながら、20代から伊賀の風景を中心に描いたり、地元の運動会などの行事の看板を手掛けたりと、地域を大切にしていたエピソードばかりだった。「僕と似た考えを持つ人だったのかなと思った」と岩名さん。河口さんの親族の了承を得て、アトリエを借りることになった。今年1月、グループの活動第1弾として、河口さんの功績を多くの人に知ってもらおうと企画展を開くことを決めた。

 河口さんが川や寺、工場など地元のありふれた風景を切り取った油彩画やスケッチ20点を出品。岩名さんも、夜の田んぼの水面に映った星からイメージした「田の星」など油彩画10点を並べる。来場者には、グループが編集した河口さんの経歴を紹介する冊子も配られる。

 25日午後2時からは、京都造形芸術大の後藤繁雄教授と岩名さんの公開対談もある。アトリエは伊賀市島ケ原の国道163号のバイパス沿い。問い合わせは岩名さん=電090(7604)8109=へ。

 (山田雄之)

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