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古代王朝のロマン旅 三重県明和町

ジャンル・エリア : 三重  2013年05月23日

斎王の居室を再現した斎宮歴史博物館の展示に見入る観光客

斎王の居室を再現した斎宮歴史博物館の展示に見入る観光客

貴族の暮らしに触れて

 新緑をめでながら、古代王朝のロマンを訪ねる旅はいかが-。三重県明和町は、7世紀後半から14世紀にかけて、伊勢に派遣された未婚の皇女「斎王(さいおう)」の宮殿と役所「斎宮」が置かれた場所。東西約2キロ、南北約700メートルにわたる遺構は国の史跡に選定され、最古の平仮名が書かれた土師器(はじき)が見つかるなど、現在も発掘が続く。

 まずは、斎宮について学べる斎宮歴史博物館へ。「伊勢物語」や「源氏物語」にも登場する斎王の暮らしぶりを、史料や発掘物、復元展示で分かりやすく紹介。中でも、藤原資房(すけふさ)の日記を基に作られた「斎王群行」再現ドラマ(1日5回上映)は心に響いた。

 博物館から東南に約1.5キロ行くと、史跡全体を10分の1で再現した屋外模型と、平安貴族の生活の一端に触れられる「いつきのみや歴史体験館」がある。禁止令が出るほど貴族たちが熱中した遊び「盤(ばん)双六(すごろく)」や「貝覆(かいおお)い」ほか、平安装束の試着も体験できる。

平安時代の装束(左から)直衣、細長、袿を試着した親子

平安時代の装束(左から)直衣、細長、袿を試着した親子

 2人がかりで着付けてもらう十二単(じゅうにひとえ)と直衣(のうし)(各3500円)、子供用の細長(ほそなが)や水干(すいかん)(各1500円)は1日2組(各2名まで)の予約制。十二単は重さが10キロもあり、男性も試着可能。無料で自由に羽織れる袿(うちぎ)もある。長野県須坂市から来た家族は、小学1年の娘さんの希望で試着。直衣を着たお父さんは「絹の肌触りが良く、足回りはゆったり。意外に快適」と驚いていた。

 6月1日(土)と2日(日)は博物館と体験館周辺で「第31回斎王まつり」を開催。2日は、総勢約120名による斎王群行を再現する。例年、周辺の1万株余のノハナショウブが王朝絵巻に彩りを添え、感動の美しさだという。

 ▼メモ 国史跡の斎宮跡は、近鉄山田線・斎宮駅下車すぐ。車は伊勢自動車道・玉城ICから約20分。斎宮歴史博物館は午前9時半から午後5時まで。月曜定休。入館料は大人330円、高大生220円、(電)0596(52)3800。いつきのみや歴史体験館は入館無料(開館時間、定休日は博物館と同じ)、平安装束体験は前日までに(電)同(52)3890へ要予約。斎王まつりについての問い合わせは実行委員会=(電)同(52)0054

(中日新聞夕刊 2013年5月23日掲載)

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