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奥殿陣屋 愛知県岡崎市

ジャンル・エリア : 愛知  2013年06月06日

今が見頃の奥殿陣屋「花ぞの苑」

今が見頃の奥殿陣屋「花ぞの苑」

甘く香る花園の里

 愛知県岡崎市北西部の村積山(むらづみやま)(256メートル)は、別名「三河富士」。ふもとに復元された「奥殿(おくとの)陣屋」は花園の里として親しまれ、23日までバラまつりを開催中。花は見頃を迎え、辺りはバラの甘い香りに包まれている。

 飛鳥時代の女帝・持統(じとう)天皇が「花ぞの山」と命名したと伝わる村積山。陣屋では、百花咲き乱れる花園の再現を目指しているが、中でも105種類、計約1000株のバラはひときわ華やかだ。「今年は花付きが遅くて心配したが、5月後半に一気に成長した」と担当者。昨年の国際ローズショーで話題となった新品種「玉藻(たまも)」も、薄紫の花を美しく咲かせていた。

 奥殿陣屋の書院は明治以降、近くの龍渓院(りゅうけいいん)に移され、庫裡(くり)として使われていたが、元に戻して復元した。江戸初期の形式を模した「蓬莱(ほうらい)の庭」を眺めながら、縁側で飲む抹茶(笹饅頭(ささまんじゅう)付き350円)が人気だ。地元の女性は「移り変わる緑を楽しみに、毎週のように来ています」と庭を眺めていた。

 敷地内には、ほかにも建物が点在。資料展示室では奥殿藩主のほか、西尾藩主、岩村藩主らを輩出した大給(おぎゅう)松平家の関連資料や、陣屋で使われた日用品を展示。三河花火の資料室もある。

 腹ごしらえは、少し高台の金鳳亭(きんぽうてい)で。座卓を並べたテラス席で6月下旬まで、地元産の「たけのこごはん」(700円)が楽しめる。

奥殿陣屋の近くにある龍渓院=いずれも愛知県岡崎市で

奥殿陣屋の近くにある龍渓院=いずれも愛知県岡崎市で

 時間があれば、陣屋から西へ1キロほどの龍渓院へもぜひ。家康の父・松平広忠が再興した名刹(めいさつ)で、しんとした杉木立の参道を抜けると「岡崎の苔寺(こけでら)」の異名通り、境内にはコケがびっしり。ササユリも見頃を迎えている。

 ▼メモ 奥殿陣屋は、JR岡崎駅または名鉄・東岡崎駅から名鉄バス奥殿陣屋行きで。車は東名高速・岡崎ICから約25分。午前9時半から午後4時半まで。敷地内の金鳳亭は午前11時から午後2時半まで。いずれも月曜定休、入場無料。(電)0564(45)7230

(中日新聞夕刊 2013年6月6日掲載)

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