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【愛知】南吉、安城時代の部屋公開 下宿先民家を所有者復元

ジャンル・エリア : 愛知  2013年06月18日

新美南吉が下宿した当時の姿を復元した部屋を紹介する大見まゆみさん=安城市新田町出郷で

新美南吉が下宿した当時の姿を復元した部屋を紹介する大見まゆみさん=安城市新田町出郷で

 安城市で教師を務めた童話作家の新美南吉(1913~43年)の市内での下宿先の部屋が復元され、17日から一般公開が始まった。7月30日の南吉の生誕100年を前に、南吉の安城での足跡を伝えようと民家の所有者が改修し、市も費用の半分にあたる400万円を補助した。

 南吉は1938(昭和13)年4月、24歳のときに安城高等女学校(現安城高校)に赴任した。当初は半田市の実家から通っていたが、翌年4月から安城市新田町出郷の民家の敷地にある長屋の一室を借りて下宿を始めた。体調を崩し、学校を退職して実家に帰るまでの3年半ほどを過ごした。

 母屋の門の左右に1つずつ和室がある「門長屋」と呼ばれる平屋建てで、南吉が過ごしたのは左側の8畳の部屋。この部屋に暮らしながら「おじいさんのランプ」「花のき村と盗人たち」などの名作を執筆したと伝えられている。

 南吉が去った後は和室が洋室に改装され、木枠の窓もアルミ製のサッシの窓に変わり、当時の面影が薄れていた。

 門長屋を所有する会社員大見博昭さん(61)が、多くの人に愛される作品を残した南吉の安城での足跡を伝えたいと願い、市の支援を受けて今年4月から改修工事を手掛けた。元の木枠の窓に戻したり、畳を敷き直したりして当時の部屋を再現した。

 大見さんと妻のまゆみさん(56)は「南吉が貴重な時間を過ごした安城時代にもっと光を当てたいと願い、部屋を復元した。多くの人に見学してもらい、南吉の面影に触れてほしい」と話している。

 見学料は不要だが、門長屋は大見さん宅の敷地にあるため事前連絡が必要で、安城市企画政策課南吉プロジェクト係=電0566(71)2204=が取り次いでいる。

(紙山直泰)

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