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【愛知】きららの森 愛知県設楽町

ジャンル・エリア : | 愛知  2013年07月11日

そびえ立つツガの木(左)。樹齢300年級の大木があちこちに点在する

そびえ立つツガの木(左)。樹齢300年級の大木があちこちに点在する

巨木立つ原生林を散策

 ブナの原生林といえば、世界遺産で有名な白神山地を思い浮かべる人も多いだろうが、実は愛知県でも見ることができる。「きららの森」の名で親しまれている愛知県設楽町にある段戸裏谷(だんどうらだに)原生林は江戸時代、幕府の直轄地だった。大正期からは国が保護したことで人の手が入らず、東海地方では数少ない原生林となっている。ここを環境省自然公園指導員で、設楽町のふるさとガイドも務める加藤博俊さんと共に歩いた。

 散策路はいくつかルートがあるが、今回は3.6キロ、約2時間のコースを選択。歩いて10分もしないうちにブナやモミの木に囲まれた。木漏れ日がキラキラ輝いてとても美しい。「きららの森」の名前の由来は、この木漏れ日と、もう1つは、加藤さんが裏谷川の河原で拾い上げた石。「雲母です。この辺りにたくさんあるんですよ」-。雲母を太陽にかざすとキラキラと輝き、美しかった。

 森にはツガなど樹齢300年級の巨木があちらこちらにそびえ立っていた。ブナの根元で、南国の果実・ランブータンそっくりの果皮を見つけた。中には小さな実がいっぱい詰まっている。巨木の第一歩がこんな小さな実だったとは。ここまで成長するのに300年かかるのも納得だ。途中、カエデの木を見つけた時、加藤さんがリュックからスプーンとメープルシロップを取り出した。自宅のカエデから樹液を取り、煮詰めて作ったという。居合わせた男女グループと一緒に味見をする。ほんのりとした甘さでおいしい。「カエデは樹液がたくさん採れるので、防災用に家に植えてもいいですよ」と加藤さん。

加藤さん(右)の作ったメープルシロップはほんのりとした甘さ=いずれも愛知県設楽町で

加藤さん(右)の作ったメープルシロップはほんのりとした甘さ=いずれも愛知県設楽町で

 歩き終わるころには、マイナスイオンの効果で体は爽快。山の知識も得ることができ、大収穫だった。

 ▼メモ きららの森へは、JR飯田線・本長篠駅前から豊橋鉄道バスで40分。そこからタクシーで30分。車は、猿投グリーンロード力石ICから国道153号を経て、足助から県道33号へ。名古屋から約2時間。駐車場50台。無料。ふるさとガイドなどの問い合わせは設楽町観光協会(電)0536(62)1000。歩き疲れた体を癒やすには、日帰り入浴のできる宿泊施設「百年草」が便利。午前10時~午後4時半まで受け付け(5時終了)、水曜定休。料金は1人200円。問い合わせは(電)0565(62)0100

(中日新聞夕刊 2013年7月11日掲載)

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