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【福井】発掘25年で特別展 県立恐竜博物館きょう開幕

ジャンル・エリア : 歴史 | 福井  2013年07月12日

会場に並ぶこれまで勝山で発掘された新種の恐竜化石や骨格標本の数々=勝山市の県立恐竜博物館で

会場に並ぶこれまで勝山で発掘された新種の恐竜化石や骨格標本の数々=勝山市の県立恐竜博物館で

 県立恐竜博物館(勝山市村岡(むろこ)町寺尾)の特別展「発掘!発見!1億年の時を越えて-福井県恐竜化石発掘25年記念」(中日新聞・日刊県民福井など後援)が12日に開幕する。25年目を迎える同市北谷町杉山の恐竜化石発掘地での調査成果など県立恐竜博物館が関わった国内、中国、タイでの恐竜化石標本計410点が展示される。

 11日は報道機関対象の内覧会があった。主に日本、中国、タイ、体験の4つのゾーンに分けて展示。日本ゾーンでは勝山で発見されたフクイサウルス、フクイラプトル、フクイティタンなど計8種類の実物化石約80点を公開。ほとんどが初公開資料という。

 そのほか、タイで発見されたアジア最古の恐竜で三畳紀(約2億5200万年前~2億100万年前)の竜脚類「イサノサウルス」の大腿(だいたい)骨など、世界初や日本初公開となる化石が多数並ぶ。

 体験ゾーンでは等身大のフクイラプトルの全身骨格組み立てなどができる。10月14日まで。観覧料は一般1200円、大学・高校生800円、小中学生600円、70歳以上500円(いずれも常設展観覧料含む)。

発掘された化石を基に再現された白亜紀前期における勝山のジオラマ=勝山市の県立恐竜博物館で

発掘された化石を基に再現された白亜紀前期における勝山のジオラマ=勝山市の県立恐竜博物館で

 勝山市に隣接する石川県白峰村(現白山市)で福井県の中学生が1982年に肉食恐竜の歯の化石を発見したことから始まった北谷町杉山での発掘調査。89年から25年という国内では類を見ない長期の調査は、国内の大半を占める恐竜化石を発掘し新種の発見も相次ぐなど、日本の恐竜研究を一気に飛躍させた。

 県立恐竜博物館の東洋一特別館長は「掘り続け、発見し続けることが大事。これまでの調査で骨の一部だったものが、ほかの部位も見つり、形がはっきり分かるようになってきた」と話す。

 発掘される化石は恐竜のほか、植物、魚、爬虫(はちゅう)類、哺乳類と多様で、当時の様子を思い描けるほどに充実している。12日から同館で開幕する特別展では、発掘調査している一帯の白亜紀前期の様子をジオラマで再現。植物化石などから再現した世界を6種の恐竜が駆け回る恐竜王国福井ならではの展示となっている。

 また、勝山で発見された恐竜が欧州の恐竜に似ていることも分かってきた。東特別館長は「大陸移動が恐竜の移動に影響している可能性がある」とし、極東の日本、勝山の調査から、欧州やアフリカの恐竜研究へつながることを期待する。

 7月下旬から始める第4次調査では、新たな発見にも期待が高まる。「(発掘地の崖の)奥には違う地層があり、さらなる発見の可能性がある。これまでの研究を次の25年でどう発展させるかが大事」(東特別館長)と後進の活躍にも期待する。

 (山内道朗)

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