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【福井】「坊院」の門、土塀復元 勝山の平泉寺、発掘整備で往時の姿

ジャンル・エリア : 歴史 | 福井  2013年07月31日

石畳などが出土する平泉寺南谷の発掘現場に復元した16世紀の坊院の薬医門と土塀を説明する阿部来学芸員=勝山市平泉寺町で

石畳などが出土する平泉寺南谷の発掘現場に復元した16世紀の坊院の薬医門と土塀を説明する阿部来学芸員=勝山市平泉寺町で

 勝山市平泉寺町平泉寺で発掘整備が進む国史跡・白山平泉寺旧境内南谷に、16世紀の僧侶の住居「坊院」の門と土塀が復元完成し30日、報道陣に公開された。25年に及ぶ発掘調査の成果で、往時の姿がよみがえった。

 門は高さ4.1メートル、幅2.7メートル。屋根はこけらぶき。壁は高さ1.8メートルの板ぶきで、石畳沿いに全長33メートル、坊院の敷地に向かう5.4メートルと0.9メートルの2本の袖壁がある。総事業費は1759万6000円。これにより国史跡内にガイダンス施設「白山平泉寺歴史探遊館まほろば」などを整備する史跡等埋蔵文化財公開活用事業が完了した。

 門は出土した礎石の大きさや配置から当時、身分の高い人の家に使われていた「薬医門」と割り出し、同年代の複数の絵図などを基に再現。屋根も瓦が出土していないことから、細かい木片を重ね合わせるこけらぶきにした。

 壁は発掘調査で出土した石垣を組み直し、その上に「荒壁塗り」という竹で作った柵に縄を結び、発酵させた田んぼの土を塗っていく当時の技法を採用した。

 市教育委員会史蹟整備課の阿部来(らい)学芸員(34)は「発掘整備地に来ても何もないという声があったが、これで当時の様子がイメージできる。六千坊といわれ、壁や門が連なる姿に思いをはせてほしい」と話してる。

 完成を記念し、8月3日に現地説明会がある。希望者は当日午前10時までに、白山平泉寺歴史探遊館まほろばに集合する。問い合わせは、市教委史蹟整備課=電0779(88)8113=へ。

 (山内道朗)

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