【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【滋賀】黒田官兵衛のルーツの地 滋賀県長浜市木之本町

【滋賀】黒田官兵衛のルーツの地 滋賀県長浜市木之本町

ジャンル・エリア : 歴史 | 特産 | 近畿  2013年08月22日

黒田氏発祥の地には「黒田氏旧縁之地」の石碑(左)と黒田家始祖・源宗清公の墓石がある

黒田氏発祥の地には「黒田氏旧縁之地」の石碑(左)と黒田家始祖・源宗清公の墓石がある

天才軍師に思いはせる

 来年のNHK大河ドラマの主人公となる戦国武将・黒田官兵衛(1546~1604年)。竹中半兵衛とともに豊臣秀吉に仕えた天才軍師で、子孫は幕末まで福岡藩主を務めた。黒田家のルーツは諸説あるが、有力候補と目される場所が滋賀県北部の長浜市にあると聞き、訪ねた。

 JR木ノ本駅から北西へ歩くこと15分。集会所の横に「黒田家御廟所」の看板が目についた。そこには「黒田氏旧縁之地」と刻字された石碑と、小さな石堂が立っていた。黒田氏に詳しい地元の郷土史家、西川與史雄(よしお)さんによると、碑文は黒田家13代当主、長成(ながしげ)氏の筆によるもので1927(昭和2)年に建てられたという。関係者が来訪するなど黒田家とはゆかりの深い場所なのだが、当時はルーツを証明するものはなかった。

 ところが1973(昭和48)年、集会所の改修工事の際に、黒田家の始祖とされる「源宗清」の名を刻んだ御影石が出土。14代当主、長禮(ながみち)氏の依頼で石堂が建てられた。近くの樹徳寺には官兵衛の肖像画があり、立ち寄ってみてはどうだろう。

 また、ことし5月には、官兵衛が賤ケ岳(しずがたけ)の合戦(1583年)に参戦したことを記した古文書を発見したと長浜城歴史博物館が発表しており、地元でも関心が高まっている。

 当時に思いをはせ、官兵衛も歩いたであろう旧北国街道の木之本宿を散策すると、見応え、食べ応えのある名所やお店がいくつもあった。現存する国内の造り酒屋としては最古参級の「山路酒造」は1532(天文元)年の創業で、甘くて疲労回復に効きそうな「桑酒」が有名。ほかにも眼病の治癒に御利益があるとされ、日本三大地蔵の1つにも数えられる高さ6メートルの「木之本地蔵」など見どころがめじろ押し。山内一豊が妻女のへそくりで名馬を買い求めたという馬市も、この宿場で開かれたのだという。

「鯖の棒すし」(奥)と団体用の「幕の内弁当」

「鯖の棒すし」(奥)と団体用の「幕の内弁当」

 しめくくりに料亭「すし慶」を訪れ、名物の「鯖(さば)の棒すし」(3675円)と団体用の「幕の内弁当」(2100円)を特別に注文。歩き疲れた体に、脂の乗ったサバがことのほかおいしく感じられた。

 ▼メモ 黒田家御廟所と旧北国街道木之本宿へは、北陸自動車道・木之本ICから車で約5分。黒田家御廟所は見学自由。樹徳寺の拝観は要予約。(電)0749(82)2613。山路酒造は午前8時~午後6時。年中無休。(電)0749(82)3037。木之本地蔵は拝観無料。すし慶は午前11時~午後9時(ラストオーダー8時)、水曜定休。(電)0749(82)2115。全般の問い合わせは奥びわ湖観光協会(電)0749(82)5909

(中日新聞夕刊 2013年8月22日掲載)

旅コラム
国内
海外