【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【三重】光太夫の拠点、白子港の歴史紹介 鈴鹿で特別展

【三重】光太夫の拠点、白子港の歴史紹介 鈴鹿で特別展

ジャンル・エリア : 三重 | 歴史  2013年09月20日

特別展の内容をまとめ、来場者に配る図録=鈴鹿市の大黒屋光太夫記念館で

特別展の内容をまとめ、来場者に配る図録=鈴鹿市の大黒屋光太夫記念館で

 鈴鹿市は21日から11月17日まで、鈴鹿市若松中の大黒屋光太夫記念館で「光太夫を生んだ船文化」と題した特別展を開く。鈴鹿出身の江戸時代の船頭で、ロシアに漂流した光太夫(1751~1828年)が拠点とした白子港にスポットを当て、古文書や絵図、絵画など50点で地域の歴史を振り返る。入場無料。

 光太夫の乗った船が嵐で流されたのは、白子港から江戸に向かう途中。白子港はかつて、伊勢、松阪から4日市、桑名にかけて作られた特産の木綿が集められる集積地だった。江戸と大坂の物流を担う大動脈の寄港地として栄えた伊勢湾内でも、最大規模を誇った。

 海上輸送が活発化する中で、船の責任者である船頭の役割は大きく、読み書きや計算だけでなく、商人との交渉術や船内をまとめる指導力、判断力を問われた。ロシア漂流から10年を経て帰国を果たした光太夫は、若いころから能力が高く、船頭を家業とする家に養子として迎えられたとみられている。

 特別展では、市が8月に津市の郷土史家の遺族から寄贈を受けた、光太夫の雇い主だった一見(いちみ)勘右衛門家の古文書のうち、光太夫直筆の報告書やその人柄などを示す4点を展示。白子港最大の回船問屋だった竹口家の6代目、竹口如林(じょりん)の肖像画「八十翁冬々斉像」は、初公開となる。市は、展示の内容をまとめたA4判30ページの図録1000冊を作成。来場者に先着順で配る。

 市の学芸員代田美里さんは「これまではロシアとの国際関係などが中心で、港や船に着目した企画は初めて。白子港の発展ぶりは市民でも知らない人が多く、地域の歴史に触れてほしい」と話している。

 問い合わせは、平日に市文化課=電059(382)9031=へ。

 (鈴木智重)

旅コラム
国内
海外