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【岐阜】市之倉オリベストリート 岐阜県多治見市

ジャンル・エリア : 岐阜 | 工芸品 | 文化 | 歴史  2013年09月26日

よく晴れた日には焼き物の天日干しの様子も楽しめる

よく晴れた日には焼き物の天日干しの様子も楽しめる

陶の里で窯元めぐり

 岐阜出身の戦国武将で、茶人としても名高い古田織部(1544~1615年)の斬新で自由な発想を街づくりに取り入れようと、多治見市は市内3カ所に「オリベストリート」なる新観光スポットを創出。秋の好日、その中のひとつで、窯元めぐりができる「市之倉オリベストリート」を訪ねた。

 まずは町の観光拠点ともいえる「市之倉さかづき美術館」で散策マップを入手。予想以上に窯元が多いことに驚きつつ、オリベストリートの入り口から西に向かって歩きだすと、壁一面を染付の皿で飾った工場や、徳利(とっくり)、カエルの置物を並べた駐車場など、陶の里らしい風景が。

 窯元の看板には「見学可」「販売OK」などと記されているので、気兼ねなく入れる。あちこちをのぞきながら歩いていると、玉山(ぎょくざん)窯の軒先で作品が天日干しされていた。声をかけて見せていただくと「みなさん、それぞれにやり方はあると思いますが、うちの織部は色をきれいに出すために本焼きの後、1度水で洗うんです。それをまたこうして乾かすんですよ」と店の人が教えてくれた。織部焼の鮮やかな緑色はこうして作られるのかと、納得した。岐阜県の重要無形文化財保持者に認定されている玉置保夫氏が当主の玉山窯は、市之倉に4代続く名窯。併設された窯出しショップでは、市価よりお値打ちに作品を買い求めることができる。

地元の陶芸家が描いた陶板を飾る「平成の陶天井」=いずれも岐阜県多治見市で

地元の陶芸家が描いた陶板を飾る「平成の陶天井」=いずれも岐阜県多治見市で

 ここまで来たのならと、「平成の陶天井」がある近くの八幡神社へ。2007年に完成した陶天井にはめ込まれた陶板は計80枚。地元の陶芸家たちが絵付けをしたというが、中には人間国宝だった故加藤卓男氏の作品もあり、驚かされた。

 ▼メモ 市之倉オリベストリートへは、JR多治見駅から東鉄バス下半田川行きで約15分。車だと中央道・多治見ICから15分。市之倉さかづき美術館は午前10時から午後5時(入館は午後4時半まで)。火曜定休。入館料は一般400円、高大生200円、中学生以下無料。(電)0572(24)5911。玉山窯は陶房内の見学は不可。窯出しショップは午前9時から午後5時。日曜、祝日定休。(電)0572(22)3707。市之倉では10月12、13の両日に「陶の里フェスティバルin市之倉2013」を開催予定。多治見駅から無料シャトルバスを運行。お得な蔵出し市も。全般の問い合わせは、市之倉陶磁器工業協同組合(電)0572(22)3719

(中日新聞夕刊 2013年9月26日掲載)

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