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【静岡】懐かしゲーム機が現役復帰 熱海のたばこ店

ジャンル・エリア : 文化 | 静岡  2013年09月27日

ゲーム機の裏側の配線を点検する和田員昌さん=熱海市昭和町で

ゲーム機の裏側の配線を点検する和田員昌さん=熱海市昭和町で

 10円玉などで遊べる1970年代のゲーム機をそろえた店が、熱海市にある。市内の旅館やホテルで使われた後、倉庫に眠っていた往年の機種が現役復帰。中年以上の年代が懐かしさを感じて訪れている。

 熱海市昭和町で日用雑貨や駄菓子を商う和田たばこ店。70年発売のパチンコゲーム「タイム80」をはじめ、ルーレットでメダルを増やす76年の「ピカデリーサーカス」、すごろくで全国統一を目指す80年の「国盗り合戦」など9台がある。攻略すると、景品の駄菓子も出る。

 店主の和田員昌(かずまさ)さん(75)は、メーカーから買ったゲーム機を温泉地の宿泊施設や娯楽施設に貸し出す事業を手掛けてきた。新商品が出ると、古い機種は撤去された。「次々と開発されたから、寿命は短かった」と語る。

 携帯型ゲーム機の普及やホテル閉鎖もあり、最盛期に50軒あった取引先は現在、数軒だけ。回収後に処分しきれなかった250機種、300台が倉庫で山積みされていた。

懐かしいゲームが並ぶ、ことし7月にオープンした別館=熱海市昭和町で

懐かしいゲームが並ぶ、ことし7月にオープンした別館=熱海市昭和町で

 復活は10年ほど前、倉庫に入り切らないゲーム機を店内に置いたのがきっかけ。2、3台並べると、観光客がブログで紹介し、愛好家が県外からも訪れるようになった。

 「駄菓子も食べたい」という要望もあり、隅に追いやられていた駄菓子売り場を広げた。菓子を頬張りながら遊ぶのも一興だ。

 「40歳前後の人は懐かしく、子どもには新鮮に映るようです」と三男の好充(よしみつ)さん(39)。100円を10円に両替する機械も、ハンドルをひねらないと出てこない手動式だ。

 ことし7月末には、隣に別館をつくり、16台を並べた。「ちょっくらよってたら~」と書いた看板も掲げた。散策中に立ち寄った東京都小金井市の田中純輝さん(27)は「オンラインゲームは周りに人がいなくてもできるけど、こういうのは『今の見ただろ!』とわいわい騒ぎながら遊びたくなります」。

 苦戦する客がいても員昌さんは攻略法をすぐに教えはしない。数十円と引き換えに味わえる魅力があるからだ。「ボタンを押して何となくできちゃうゲームと違い、古いものには考える楽しみがあるんだよ」と話していた。

(斉藤明彦)

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