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【愛知】「ごんぎつねの山」を整備 阿久比の権現山

ジャンル・エリア : | 愛知  2013年10月30日

手すりが付いた階段と石碑=阿久比町植大で

手すりが付いた階段と石碑=阿久比町植大で

 半田市出身の童話作家新美南吉の作品「ごんぎつね」ゆかりの阿久比町植大の権現山(ごんげんやま)(阿久比町植大)で、町民らでつくる「ごんげん山保存会」が観光客に楽しんでもらえるように環境を整備した。ヒガンバナが咲く秋の誘客を見込んでいたが、ことしは周知が足りず来客数はいまひとつ。保存会員らは来秋のにぎわいに向けて、一層の山の整備と周知に努める。

 権現山は阿久比町と半田市の境を流れる矢勝川の北にある里山。「ごんぎつね」に登場するキツネ「ごん」は権現山から名前を取ったとの説もある。

 毎秋、矢勝川沿いは真っ赤なヒガンバナが咲き乱れ、多くの観光客が訪れる。権現山の近くには公園やゲートボール場があり、住民らの憩いの場として親しまれている。権現山から矢勝川を望む眺めもいい。

 保存会は、自然環境や眺望にも恵まれた権現山へ観光客にも立ち寄ってもらおうと、住民らでことし4月に発足。本年度の町の住民税1%町民予算枠制度に山の整備が採択され、町から360万円の交付を受けて事業化した。

 保存会員や住民ら30人が4~9月、長い階段に手すりを付けたほか、中腹に「ごんげん山のごんぎつね」と書かれた石碑、親子ギツネと子ギツネの石像計4体を置いた。階段近くにはヒガンバナやツツジ、スイセン、コスモスなどの花を植え、もとからある桜とともに四季折々の自然が楽しめるようにした。散策マップも2000枚作り、町内の各施設や店などに置いた。

山の中腹に置かれたキツネの親子の石像=阿久比町植大で

山の中腹に置かれたキツネの親子の石像=阿久比町植大で

 ただ、整備直後の今秋、矢勝川沿いのヒガンバナには3週間で30万人の観光客が訪れたが、権現山を訪れたのは1000人ほど。まだ知らない人が多く、足を延ばしてもらえなかった。

 副会長の新美正治さん(62)は「童話の舞台を見渡せる阿久比町の誇れる場所。山の上の公園から眺める矢勝川は絶景なので、これから多くの人に来てほしい」と話している。

 (山野舞子)

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