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【静岡】夢の吊橋 静岡県川根本町

ジャンル・エリア : | | 特産 | 静岡  2013年11月14日

若い男性にも大人気の「夢の吊橋」

若い男性にも大人気の「夢の吊橋」

スリル味わう若者歓声

 南アルプスを望む大井川上流。静岡県川根本町は今、若者たちに人気だ。蒸気機関車(SL)、パワースポットのつり橋、そして名産のお茶。自然豊かな土地で、お気に入りを探してみよう。

 SL列車の終着、千頭(せんず)駅から美女づくりの湯で知られる寸又峡温泉を抜け、たどりついたのは大間ダムにかかる「夢の吊(つり)橋」だ。全長90メートル、高さ8メートルとかなりスリリング。橋の真ん中で女性が恋の成就を祈ると願いがかなうといわれている。さぞや女性客が多いのかと思ったら、不思議とカップルや男性グループの方が多かった。彼らの目的は、この橋が死ぬまでに1度は渡りたい「世界の徒歩吊り橋10」に選ばれたからだ。

 名古屋から来た大学生のグループが大はしゃぎで橋を渡ろうとしていた。すると、たまたま居合わせた川根本町まちづくり観光協会の風間悦子さんが、すかさず「携帯とか落とさないで! 水につかったら使えなくなってしまうよ」と声を掛けた。この日のダム湖は台風の影響で白く濁っていたが、この水も11月下旬にはダム補修工事のために抜かれる。伊勢神宮の遷宮と同じ20年に1度の工事で、来年2月下旬まで続く。期間中は湖底に降り、下からつり橋を眺めることができる場所もあるという。

ハンモックがぶら下がるカフェ=いずれも静岡県川根本町で

ハンモックがぶら下がるカフェ=いずれも静岡県川根本町で

 寸又峡温泉に戻り、今春、オープンしたばかりの、もうひとつの若い人向けスポット「晴耕雨読ハンモックカフェ」へ。中に入ると古民家の太い梁(はり)からメキシコ製のハンモック8枚がぶら下がっていた。コーヒーを飲むというより、本などを持ち込み、ゆったりしたい雰囲気。インターネットで調べ、この店を目的に来る若者も多いというが、逆に「温泉もお茶もありますよ」と教えたい気分になった。

 川根本町は国内有数の茶どころ。町の真ん中を貫くように流れる大井川と、その両脇に広がる茶畑を眺めながら、農家の庭先でお茶をいただく「川根茶縁喫茶」(10軒登録)に参加。このうち、SLの汽笛も聞こえる相藤園にお邪魔した。

 この道、46年の相藤令治さん(64)が手塩にかけて育てた川根茶は甘みと渋味のバランスが絶妙。「ここでしか飲めませんよ」と出された水出し煎茶は、ワイングラスに茶葉と水が入っていて、待つこと10分。口に含むと、実に妙。お茶が持つ本来のおいしさを教えていただいた。

 ▼メモ 寸又峡温泉へは、新東名・島田金谷ICから約95分、JR金谷駅から大井川鉄道の千頭駅へ、さらに井川線・奥泉駅まで行き、バスで30分。「夢の吊橋」までは寸又峡温泉から徒歩約30分。「川根茶縁喫茶」は土、日曜を中心に午後1時から4時まで。無料。相藤園(電)0547(57)2693。川根本町の千葉山智満寺では23日午前9時から午後3時まで「川根時間」を開催。50種類の銘茶が味わえる。参加費300円。静岡県名古屋観光案内所(電)052(262)7471

(中日新聞夕刊 2013年11月14日掲載)

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