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【滋賀】多景島めぐり 滋賀県彦根市

ジャンル・エリア : グルメ | | 歴史 | 近畿  2013年11月28日

題目岩(正面の右後方)を写すには船上からがベスト=滋賀県彦根市の琵琶湖で

題目岩(正面の右後方)を写すには船上からがベスト=滋賀県彦根市の琵琶湖で

緑の森、近づけば巨岩

 琵琶湖に浮かぶ島といえば竹生(ちくぶ)島が有名だが、眺める方向によって、さまざまな形に見える多景(たけ)島もある。島影はどのように変化するのだろうか。滋賀県彦根市の沖合6.5キロに位置する周囲600メートルの小島に向け、彦根港から乗船した。

 遠くからの眺めは、木々が生い茂り緑豊かな島という感じだが、近づくと巨大な岩という印象に変わった。その中に「南無妙法蓮華経」の文字が刻まれた高さ10メートル、幅7メートルの巨岩を見つけた。「あれは題目岩です」と教えてくれたのは、彦根ボランティアガイド協会長の松本正勝さん。島は日蓮宗・見塔寺の境内でもあり、題目岩は、寺を建立した日靖上人が命綱を着け、1692(元禄5)年から3年の歳月をかけて刻んだものだという。

 上陸後、見塔寺の参拝を済ませて題目岩へ。片側が断崖絶壁の道を、こわごわ数分歩くと到着した。驚いたのは岩に彫られた文字の大きさ。1文字が1メートル前後もあった。遠くからでも読み取れるはずだ。見塔寺に戻ろうと踵(きびす)を返すと、琵琶湖の美しい眺望が目に飛び込んできた。湖上からの景色にばかり気を取られていたが、島からの眺めも素晴らしい。

 見塔寺の裏には、さらに大きい高さ23メートルの巨大な「誓いの御柱」があった。これは大正時代に、当時の滋賀県警本部長が寄付を募って建立したのだという。明治天皇が示した政府の基本方針「五箇条の御誓文」が刻まれていた。同行した大津市の女性は「地元でも多景島を知らない人は多い」と言い、知る人ぞ知る観光名所だった。

ご当地グルメ「彦根ちゃんぽん」

ご当地グルメ「彦根ちゃんぽん」

 帰港後、冷えた体を、ご当地グルメ「彦根ちゃんぽん」で温めた。「をかべ本店」でいただいたのだが、昆布だしと野菜から出たエキスが微妙に絡んだやさしい味。残り半分のところで酢を加えるのが、通の食べ方だという。

▼メモ 彦根港へは、JR彦根駅西口から観光船のダイヤに合わせ無料のバスが運行。車は名神高速・彦根ICから8分。多景島へは彦根港午後3時10分発の1便(帰着は午後4時20分)。乗船料は往復で大人1720円、小学生860円。3月中旬から11月末まで運航。問い合わせはオーミマリン彦根港支店(電)0749(22)0619。「をかべ本店」の営業時間は午前11時から午後3時と午後5時半から午前0時まで。木曜定休。(電)0749(22)8604。全般の問い合わせは彦根観光協会(電)0749(23)0001

(中日新聞夕刊 2013年11月28日掲載)

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