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【愛知】心打つ蓄音機の音色 木曽川資料館に寄贈

ジャンル・エリア : 愛知 | 文化 | 芸術  2013年12月04日

寄贈された、大正-昭和初期のゼンマイ式蓄音機「ビクトーラ・クレデンザ」=一宮市木曽川町黒田の市木曽川資料館で

寄贈された、大正-昭和初期のゼンマイ式蓄音機「ビクトーラ・クレデンザ」=一宮市木曽川町黒田の市木曽川資料館で

 県内でも珍しい、大正初期から昭和初期にかけて製造された蓄音機が、一宮市木曽川町黒田の市木曽川資料館に寄贈された。11月29日、資料館を訪れた市内の高齢者福祉施設の利用者たちの前でお披露目。お年寄りたちは希代の蓄音機で懐かしの歌謡曲を楽しんだ。

 「いい音だねえ」「ああ、ええ曲だ」。思わず手をたたいたり、首を振ってリズムをとったり、歌詞を思い出して歌いだす人も。歌謡曲は、島倉千代子さんの「東京だョおっ母さん」などをかけた。

 訪れた同市浅井町西海戸のデイサービスセンター「座・柿ノ木」の利用者は、何度か資料館の蓄音機でレコードを楽しんでいるが、この日いつもと違ったのは音の質。これまで昭和初期の電気蓄音機を使っていたが、針とレコードの摩擦による「ジジジ」という雑音が混ざりがちだった。

 この日お目見えしたのは、大正から昭和にかけてアメリカで製造されていたゼンマイ式の「ビクトーラ・クレデンザ」。当時の価格で950円ほどで、家が2軒建つほどだったという。11月下旬、市内の男性の厚意で譲り受けた。

 高さ115センチ、重さ80キロと大型。正面の2枚の扉を開くと、ホーンを内蔵したスピーカーがある。ホーンが大きいため音が反響しやすく、その分、摩擦音がかき消されて耳障りにならない。資料館によると、県内でも珍しい。

 訪れた77歳の男性は「音が響く。よくできてるね。曲も懐かしくて、感無量」と目を輝かせた。

 資料館主幹の川井達朗さん(63)は「今までより質の良い音で聴いてもらえてうれしい」と話す。今後、資料館の来場者から要望があれば、この蓄音機でレコードを回す。

 (太田理英子)

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