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【福井】若狭ふぐ 福井県小浜市

ジャンル・エリア : グルメ | | 特産 | 福井  2013年12月05日

恵まれた自然環境の中で養殖されている「若狭ふぐ」=福井県小浜市阿納の若狭湾で

恵まれた自然環境の中で養殖されている「若狭ふぐ」=福井県小浜市阿納の若狭湾で

冷水が育む天然級の味

 くせがなく高タンパクなのに低カロリー、しかも皮には美容にいいコラーゲンがたっぷり-。女性が飛び付きそうな、こんな冬の味覚といえば「ふぐ料理」。都市部の高級店だと1人2万円程度はかかるが、養殖の「若狭ふぐ」(トラフグ)だと、ほぼ半値感覚で味わえる。風光明媚(めいび)な若狭湾に面した福井県小浜市の阿納地区を訪ね、味見してみた。

 「若狭ふぐ」は、福井県内で養殖されたトラフグのブランド名。トラフグの養殖は国内各地で行われているが若狭湾は最も北に位置しており、1980年代から始まった。「恵まれた自然と雪解け水のおかげで海水は栄養豊富。低水温が魚の身を引き締め、うま味も高まる」と阿納ふぐ組合長の河原和夫さん。ピーク時の2001年には、県内全体で年間244トンを生産した。近年は安価な中国産などに押され、3分の1程度に落ち込んでいるが、安全、安心を売り物にしている。

 阿納地区の業者で経営する沖合約300メートルの養殖場を特別に見学させていただいた。周囲は緑の山々。きれいな海に浮かべたいかだに網を張り、年間約6万匹を出荷している。夏場は、海水の汚染防止のため人工飼料を使っているが、出荷前と冬場はコウナゴなどの生き餌で育て、天然物と遜色のないようにしている。

活ふぐフルコース

活ふぐフルコース

 味見をしたのは、地元のお食事処(どころ)・旅館「水月」。ひれ酒付きの活ふぐフルコース(1万500円)を注文した。9月から5月初旬までの期間中、4人以上で予約をするとイカ、ヒラメなどの生け作りがサービスとなる。驚いたのは、そのボリューム。まず直径30センチ近い皿で登場した「てっさ」をいただいたのだが、その日の朝、捕獲したというだけあって身の歯応えはもちろん、味も天然物との区別ができないほど。「水月」では、1人前に1匹を丸ごと使用。てっちり、から揚げなど約10品に調理しており、大方の人は満腹感も味わえる。

 同組合では、さばいたフグの宅配もしている。2~3人前用のFセットは、てっさの皿盛り、骨付き身500グラム、皮などの鍋材料一式が付いて1万5000円。

 小浜市は、かつて海産物を都へ運ぶ拠点だったこともあり、古くから奈良、京都とのつながりが深い。立派な社寺や仏像などの文化財、京町家を連想させる町並み、特産品の「塗り箸」もあり、こうした場所も訪ねると、行楽の幅が広がる。

▼メモ 小浜市へは、JR名古屋駅から米原経由で敦賀へ。敦賀で小浜線に乗り換え約1時間。車は北陸道・木之本ICから約1時間10分。お食事処・旅館「水月」(電)0770(54)3457。「阿納ふぐ組合」(電)0770(54)3555。若狭おばま観光案内所(電)0770(52)2082

(中日新聞夕刊 2013年12月5日掲載)

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