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【三重】われこそは奇なり 尾鷲・ヤーヤ祭り企画展

ジャンル・エリア : 三重 | 文化 | 歴史  2013年12月25日

祭りに参加する市内旧20町の図柄が描かれたちょうちん=尾鷲市向井の県立熊野古道センターで

祭りに参加する市内旧20町の図柄が描かれたちょうちん=尾鷲市向井の県立熊野古道センターで

 毎年2月1日から5日間にわたって尾鷲市内で繰り広げられる「ヤーヤ祭り」を紹介する企画展が、尾鷲市向井の県立熊野古道センターで開かれている。白装束をまとった男衆の練りで知られる奇祭の歴史をたどることができる。来年2月9日まで。入場無料。

 県の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財ヤーヤ祭りは、300年以上続くとされ、豊漁と豊作を祈る尾鷲神社の祭礼。2月1日の「扉開きの神事」で幕を開け、2~4日の晩に練り、5日は道中手踊りや子どもが矢を射る「大弓の儀」が営まれる。名称は合戦の掛け声「やーやー、われこそは」という名乗りがなまったとされる。

 展示したのは、祭りに参加する市街地の旧20町の図柄の入ったちょうちんのほか、祭礼に使われる尾鷲神社の神宝「獅子頭」のレプリカや笠鉾(かさほこ)など112点。2年前の祭りでセンター職員が撮影した記録映像も紹介している。

 祭りの記録は江戸時代の津波などで流出して大半が散逸しており、正確な起源や明治以前の祭りの形態はよく分かっていない。昼間に男衆がふんどし1枚で練り合う大正時代の写真や、祭りの当番を務める「祷務(とうむ)町」の氏子らが大名装束をまとった昭和初期の写真も展示し、当時の祭りの様子をうかがうことができる。

 祭りの1カ月前に氏子が成功を祈願する、女性の立ち入りが許されない神事「祷屋(とうや)開き」を紹介するコーナーは「祷屋」と呼ばれる神事を営む建物内の祭壇を再現した。

 センターの展示担当者は「にぎやかな祭りだが、年々参加者の高齢化が進んで運営が厳しくなっている。5日間も続く全国にもまれな尾鷲の祭りを未来に残すためにも、特に若い世代に見てほしい」と来場を呼び掛けている。

 12月31、1月1日は休館。問い合わせは熊野古道センター=電0597(25)2666=へ。

 (宮崎正嗣)

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