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【富山】イ病の恐ろしさ伝える 富山 語り部講演の映像展

ジャンル・エリア : 富山 | 歴史  2014年01月29日

大型スクリーンによるイ病の語り部の上映を見る来場者=富山市大手町で

大型スクリーンによるイ病の語り部の上映を見る来場者=富山市大手町で

 神通川流域で起きたカドミウム汚染による公害病のイタイイタイ病(イ病)の語り部7人の講演記録を上映する映像展が28日、富山市大手町の市民プラザで始まった。30日まで。

 映像は、県立イ病資料館(富山市友杉)の語り部に登録されたイ病患者の遺族ら1人1人の講演の記録。通常の講演は団体客の申し込みがあった場合に館内で行われるが、看病で間近に見たイ病の苦しみや裁判闘争の記憶を聞くことができる機会を増やそうと、資料館が撮影した。

 昨年12月から館内で映像を見ることができるようにし、今回さらに多くの人が足を運びやすい街中で初の映像展を開いた。

 会場では、20~40分の映像を大型画面で順に流す。このうち若林カズ子さん(78)は、イ病認定患者で1968年に86歳で亡くなった夫の祖母の看病体験を告白。晩年は全身の苦痛に苦しみ、目に涙を浮かべて念仏を唱えていた祖母の姿を振り返る。

 この日は上映前、被害者遺族らでつくるイ病対策協議会の高木勲寛会長があいさつし、昨年12月の被害者団体と原因企業の全面解決合意に触れ「イ病はまだ終わったわけではない。語り部のひと言ひと言から伝わることがある。風化させないようにたくさんの人にみてほしい」と求めた。語り部の高木良信さんも「視聴した人が公害病の恐ろしさを後世に伝えて」と訴えた。

 イ病資料館が所有する写真パネルの展示もある。29日は午前9時~午後9時、30日は午後5時まで。 (川田篤志)

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