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【静岡】「遠江八景」選定 浜名湖周辺に観光客誘致

ジャンル・エリア : まちおこし | 静岡  2014年02月05日

 浜名湖周辺の浜松、湖西両市に点在する歴史的、文化的価値のある景観の中から、静岡県は「遠江(とおとうみ)八景」を選定した。地域資源を掘り起こして地元で再認識してもらうとともに、県外からの観光客誘致にも役立てる。

 3月21日に浜松市西区のはままつフラワーパークで開幕する「浜名湖花博2014」の開会式でお披露目する。関連する文学作品や県立美術館の芳賀徹館長らの解説を盛り込んだ冊子も作成する。

 八景は、舘山寺付近の湖面を月光が照らす光景「舘山秋月(たてやまのしゅうげつ)」(浜松市西区)や、枕草子に登場する浜名湖の橋の風景「浜名暮雪(はまなのぼせつ)」(湖西市新居町)など。方広寺、龍潭(りょうたん)寺、初山宝林寺、大福寺、摩訶耶(まかや)寺の5カ寺は合わせて「五山晩鐘(ござんのばんしょう)」(浜松市北区)として選んだ。景観は計12カ所になる。

 景勝地を「八景」として選ぶのは、11世紀の中国が起源で、水墨画の画題として編さんした「瀟湘(しょうしょう)八景」が始まりとされる。日本でも室町時代の選定とされる近江八景(現在の滋賀県)や江戸時代の金沢八景(横浜市)などが知られる。

遠江八景に選ばれた、弁天島周辺から見た夕日=昨年12月22日、浜松市西区で(斉藤直純撮影)

遠江八景に選ばれた、弁天島周辺から見た夕日=昨年12月22日、浜松市西区で(斉藤直純撮影)

 風光明媚(ふうこうめいび)で東海道や姫街道筋に当たる浜名湖は周辺に古寺が多く、文人墨客が景勝地を詩歌や俳句に残してきた。江戸時代には、近江出身の漢詩人が「浜名八景」として「浜名長橋」「弁天島漁火」「鷲津桜花」などを選んだ。

 静岡文化芸術大の有馬朗人理事長を委員長とする学識者の選定委員会が、浜名八景など過去の八景や新たな候補の中から選定した。「舘山」「浜名」などの地名に、瀟湘八景で季節や天候などを表すのに使われた「秋月」「暮雪」などの表現を組み合わせて名付けた。

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