【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【三重】江戸の涅槃図を修復 鳥羽・白言寺で15日公開

【三重】江戸の涅槃図を修復 鳥羽・白言寺で15日公開

ジャンル・エリア : 三重 | 歴史  2014年02月13日

涅槃図の前で修復作業を振り返る辻村さん=鳥羽市船津町の白言寺で

涅槃図の前で修復作業を振り返る辻村さん=鳥羽市船津町の白言寺で

 鳥羽市船津町、白言寺(びゃくごんじ)で、傷みが目立っていた江戸時代の釈迦涅槃(しゃかねはん)図が修復された。15日に同寺である涅槃会(ねはんえ)供養で参拝者に公開される。

 釈迦涅槃図は縦3メートル、横1.7メートル。釈迦の入滅を、集まった弟子や動物が悲しむ様子を描いている。1742(寛保2)年の作とされる。

 毎年、釈迦の入滅をしのぶ涅槃会供養で開帳しているが、紙がはがれ、色が薄くなるなどしていた。

 鳥羽市内の80代の檀家(だんか)男性が「先祖の供養の気持ちも込め直したい」と修復費の寄付を申し出て、修復の運びとなった。

 自分の代で直すのが念願だった水川敬善住職(40)は、高校の後輩で掛け軸の修復なども手掛ける表具師の伊勢市尾上町、辻村真一さん(38)に依頼。昨年3~9月にかけて絵を解体して金具を洗浄し、裏側に5枚張り重ねてある和紙を剥がして新しい紙を貼る作業などを続けた。

 辻村さんは「ここまで大きな絵を扱うのは初めてで、湿度で変わる和紙の状態の調整に苦労した」と振り返る。表具店は仕事の減少や後継者不足で厳しい時代だが「孫の代まで仕事をつなげ、涅槃図の面倒を見たい」と力を込めた。

 水川住職は「寄付者と辻村さんに感謝あるのみ。寺の大事な財産として受け継ぎたい」と話した。

 15日の午前8時~午後3時に、本堂で涅槃図を見ることができる。

 (川原田喜子)

旅コラム
国内
海外