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【静岡】家康の峠道から「天下」を望もう 地権者の男性ら整備へ

ジャンル・エリア : まちおこし | 歴史 | 静岡  2014年03月13日

天下統一前の徳川家康が歩いたとされる峠道に立つ鈴木さん。天気のいい日は、後方に浜松の市街地が望める=磐田市万瀬で

天下統一前の徳川家康が歩いたとされる峠道に立つ鈴木さん。天気のいい日は、後方に浜松の市街地が望める=磐田市万瀬で

 浜松市と磐田市にまたがる山林に、徳川家康が天下統一前に歩いたとされる峠道を復活させようと、地元有志が活動を始めた。遠州灘が一望できる峠に至る全長3キロを整備し、歴史学習にも活用する。発起人で山林を所有する松井俊雄さん(52)=磐田市万瀬(まんぜ)=は「かつて家康が見ただろう風景をながめながら、故郷への誇りや愛着を感じられる場所にしたい」と力を込める。

 峠道があったのは、磐田市万瀬から浜松市天竜区の下百古里(しもすがり)地区一帯。松井家に伝わる話や、今も残る獣道のような道のあとからルートが推定できる。

 万瀬を含む旧豊岡村史によると、家康は武田信玄に大敗した三方ケ原の戦い(1572年)の前後、この地を訪れた。天下統一を夢見て旅立つ際に、戦に勝つという意味を込めて一帯を「勝越(かっこし)」と名付けたとされる。

 林業を営む松井さんは先祖代々、峠道があった山林の多くを所有。近くに住む友人で陶芸家の鈴木利行さん(46)と一緒に、標高200メートルほどの峠の上に初めて立ち、浜松の市街地を一望できる風景に感動した。2人は「地元でも家康とのゆかりを知らない人が多い。天下取りが始まった地としてPRしたい」と意気込む。

 昨年11月、有志9人で「勝越プロジェクト」を結成。今後、峠道を覆っている木や雑草を取り除き、傾斜が急な場所には木製の階段を設置する。賛同する仲間を募り、すべて手作業で1年かけて完成させる。県や市の地域活性化の助成金を申請し、費用に充てる予定だ。

 16日には現地で初会合を開く。家康の伝承などを説明した後、歩きやすい別の道を選んで峠まで登ったり、参加者でバーベキューをしたりして親交を深める。参加費1500円。小学生以下は無料。

 問い合わせは、プロジェクト事務局=電090(8557)7164=へ。

(宿谷紀子)

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