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【三重】モダン薫る旧家、一般初公開 尾鷲の土井見世邸

ジャンル・エリア : 三重 | 文化  2014年03月27日

初めて一般に公開された「土井見世邸」=尾鷲市朝日町で

初めて一般に公開された「土井見世邸」=尾鷲市朝日町で

 昭和初期に建てられた尾鷲市朝日町の和洋折衷様式の住宅「土井見世(みせ)邸」が、初めて一般公開された。県内外から200人以上が訪れ、戦前のモダンな雰囲気が残る建物を見学した。

 土井見世邸は、江戸時代に山林経営で繁栄した旧家の邸宅として1931(昭和6)年に建造された。1600平方メートルの敷地に建つ建物は木造2階建ての延べ床面積860平方メートル。玄関部分は洋館、住宅部分は伝統的な和風の建築様式が取り入れられている。15年前から空き家となっており、建物の保存と活用を目指す地元有志でつくる「歴史的建造物保存会発起人会」の尽力で、公開が実現した。

 応接室や和室のほか、当主で英文学者だった土井治氏(1915~99年)が執筆活動にいそしんだ書斎などを公開。土井氏の著書や自筆の資料のほか、親交のあった詩人立原道造(1914~39年)を撮影した写真なども展示された。訪れた人はシャンデリアや家具など豪華な内装を写真に収めたり、資料や写真を1点ずつ真剣な表情で眺めていた。

 邸宅内を見学する来場者=尾鷲市朝日町で

邸宅内を見学する来場者=尾鷲市朝日町で

 紀北町紀伊長島区長島の新居成介(あらいせいすけ)さん(63)は「建物内の柱には節が一切なく、さすが林業家の邸宅だと感じた。地域には数少ない戦前の洋風建築の建物なので、ぜひ残してほしい」と感激した様子。建物の所有者で大阪市在住の会社員土井啓右(けいすけ)さん(37)は「空き家になって以降、先祖が残してくれた貴重な建築を活用する方法はないかと考えていた。新しい尾鷲の町づくりの拠点として役立ててもらえたらうれしい」と話していた。

(宮崎正嗣)

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