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【石川】桜眺めて・・・秋声に浸る 金沢の記念館に観桜席

ジャンル・エリア : 石川 | | 芸術  2014年04月07日

企画展で秋声ゆかりの展示品に見入る来場客

企画展で秋声ゆかりの展示品に見入る来場客

 風情漂う浅野川と見頃を迎える桜並木を楽しんでもらおうと、金沢市東山の徳田秋声記念館内に6日、観桜席が設けられた。カップルや家族連れなどが訪れ、スランプ期には好んで庭の草花を眺めていたという郷土の文士に思いをはせていた。(佐々木香理)

 観桜席は2階の映像コーナーに設置。ガラス張りの一角で、浅野川にかかる木造の梅ノ橋や桜並木の「秋声の道」を一望できる。

 この日は、事前に予約した人に、ヨモギのあんと桜色のあんを使った春らしい和菓子と抹茶もふるまわれた。金沢市の会社員中岡弘美さん(32)は「室内なので花粉を気にすることなく春の雰囲気を味わえました」と満喫した様子だった。

 観桜席横で開催中の企画展「悩める文士の3.5ケ月」(3月21日~6月29日)も好評を博していた。企画展は筆が速いことで知られた秋声が、1作品も発表しなかった1914年3~6月に注目した。「今日は何か仕事にかかろうと思ったが、どうも気分が落ち着かない」と記された日誌や秋声ゆかりのレコードなどを展示。親しみの持てる文士の人柄を紹介している。

 同館学芸員の藪田由梨さんによると、草花が好きだった秋声はこの期間、気晴らしによく庭を眺めていたという。藪田さんは「秋声のように春特有の気だるさを感じたら、観桜席でぼんやりと過ごしてみては」と話した。観桜席は9日まで楽しめる。

お茶を味わいながら花見を楽しむ来場客ら=いずれも金沢市東山で

お茶を味わいながら花見を楽しむ来場客ら=いずれも金沢市東山で

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