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【愛知】咲き誇る桜に感嘆 奥三河で「咲き年」

ジャンル・エリア : 愛知 |   2014年04月09日

満開を迎えた鹿島川沿いの桜。例年にない美しさで咲き誇る=設楽町田口で

満開を迎えた鹿島川沿いの桜。例年にない美しさで咲き誇る=設楽町田口で

 設楽町や東栄町の比較的標高が低い地域で、ようやく桜が満開になった。花がまばらだった昨年から一転、どの桜も見事に咲き誇る。「今年の桜はけっこい(美しい)のん」「何年ぶりだやあ」-。こんな感嘆の声が、あちこちで聞かれる。

 開花状況を知らせるブログ「設楽町花めぐり」を開設中の町観光協会には、「例年になくきれいだ」との声が数多く寄せられている。「春先に雨が多かったせいでしょうかねえ」と担当者は首をかしげる。

 昨年、奥三河や、隣接する長野県南部の桜は異変に見舞われた。満開を迎えても花はまばらで、待ちわびていた人たちをがっかりさせた。「野鳥のウソにつぼみを食い荒らされたからだ」「寒さが厳しかったので、花芽が凍死したのでは」などの推測が飛び交った。

 設楽町田口の中心部を流れる鹿島川沿いに植えられた桜も、昨年の今ごろは枝ばかりが目立った。今年は満開の花が、川筋を彩っている。

 奥三河の動植物に詳しい環境省自然公園指導員の加藤博俊さんは「桜には10~15年周期の『咲き年』があり、今年がそれに当たった」と話す。

同じ場所で昨年撮影した桜。満開というのに花はまばら=設楽町田口で

同じ場所で昨年撮影した桜。満開というのに花はまばら=設楽町田口で

 花の咲き年や実のなり年は多くの植物に見られる現象という。「例えば、ブナは5年周期でなり年を迎え多くの実をつける。その実を食べて小動物が繁殖する。増え過ぎを抑えるため今度は少ししか実をつけない。自然界の微妙なさじ加減といったところでしょうか」

 少しずつ等高線を登っている咲き年の桜前線。設楽町観光協会は「間もなく津具や名倉地区でも開花しそう」と予想している。

 (鈴木泰彦)

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