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【静岡】徳川家継の甲冑を修復 久能山東照宮

ジャンル・エリア : 文化 | 静岡  2014年04月11日

甲冑を落合宮司に説明する三浦さん(左)=10日、静岡市駿河区で

甲冑を落合宮司に説明する三浦さん(左)=10日、静岡市駿河区で

 徳川家康をまつる久能山東照宮(静岡市駿河区)が所蔵する江戸幕府7代将軍家継(いえつぐ)(1709~16)の甲冑(かっちゅう)の修復作業が終了し10日、報道陣に公開された。3歳で将軍職に就き、3年後にわずか6歳で死去した家継の遺品は非常に少なく、全国的にも貴重。300年ぶりに輝きを取り戻した甲冑は12日から、東照宮に隣接する博物館で展示される。

 「御写形歯朶具足(おんうつしがたしだぐそく)」と呼ばれ、徳川の歴代将軍に作られた縁起物のよろい。植物のシダをかたどった飾りがかぶとに付けられ、関ケ原の戦いに勝利した家康の甲冑に似せたとされる。実際には着用されず、正月飾りに使われた。

 2015年の家康没後400年に合わせ、東照宮は昨春、東京都板橋区の区無形文化財で甲冑師の三浦公法(ひろみち)さん(75)に修復を依頼。1年がかりで甲冑をつなぐひもや、ひびの入ったかぶとを直した。三浦さんは「もともとの甲冑の部品を生かすようにして修復した」と説明。劣化したひもをかたくり粉で固めて貼り付けるなど、300年前の部品を残す工夫をした。

 東照宮は歴代将軍の甲冑63領を保有。大半は収蔵庫で保管する間に傷みが進み、修理が必要だ。落合偉洲(ひでくに)宮司(66)は「貴重な品々を後世に残すため、少しずつ修復を進めたい」と話している。

 7月31日までの修復完成記念展ではこのほか、家康や8代吉宗など歴代将軍の甲冑も展示する。

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