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【兵庫】名湯・有馬温泉 神戸市

ジャンル・エリア : 文化 | 近畿  2014年04月17日

温泉街の中ほどを流れる有馬川には親水広場が整備されている

温泉街の中ほどを流れる有馬川には親水広場が整備されている

金泉と銀泉、効能幅広く

 温泉王国・日本。その中でも、名湯中の名湯とされるのが有馬温泉(神戸市北区)だ。その名は日本書紀などに登場する「三古泉」や「三大薬泉」、枕草子の「三名泉」、江戸時代の儒学者・林羅山が選んだ「三名泉」の、いずれにも該当する。さらに環境省が療養泉の指定をしている9種類の成分のうち、7種類を主成分とする温泉が存在する。

 有馬温泉は、六甲山裏手の標高400メートル前後の山あいに位置している。泉質は、湧き出す場所によって異なるが、大別すると赤茶色の「金泉」と、無色透明の「銀泉」に分けられる。金泉は、地表に出るまでは透明なのだが、鉄や塩分を含んでいるため、空気に触れると赤茶色に変わる。金泉は、切り傷や皮膚病、疲労回復など幅広い効能が。銀泉のうち二酸化炭素泉は神経痛など、放射能泉は痛風や慢性の婦人病などに効能があるとされている。

 高級旅館が多く、日帰り入浴も可能だが、お手頃な市営の入浴施設「金の湯」と「銀の湯」もある。観光総合案内所にほど近い「金の湯」には、屋外に無料の足湯があり、気軽に楽しめる。施設内には温度が異なる2種類の金泉があり約42度の「ぬる湯」につかった。肌触りは、ツルツルとまではいかなかったが、まずまず。5分もすると額から汗がにじんできた。午前8時から利用できるのだが、10分もするとそこそこのにぎわいに。週1回、大阪市内から通っているという中年男性は「こんないい湯は、ほかにないでしょう。常連は、お湯のきれいな朝一番に入るんです」と教えてくれた。

市営の入浴施設「金の湯」の屋外には無料の足湯が用意されている=いずれも神戸市の有馬温泉で

市営の入浴施設「金の湯」の屋外には無料の足湯が用意されている=いずれも神戸市の有馬温泉で

 脱衣場で、顔なじみ同士のやりとりを聞きながら、30分ほどかけて体を冷ますと、次は坂道を200メートルほど上がった所にある「銀の湯」へ。途中には、お寺がいくつもあり、野鳥のさえずりを聞きながら向かった。お湯は、透明でさらっとした感じ。長時間、つかっていたい人には、こちらがお勧めだ。

 温泉街を流れる有馬川の太閤橋から、上流のねね橋にかけての約200メートル区間には親水広場が整備されていて、家族旅行らしき小学生が、川辺ではしゃいでいる。リュックを背負ったハイキング客もちらほらいて、地元観光協会お薦めの「歴史コース」(約1.4キロ)や「泉源コース」(同)などの散策を楽しんでいた。

▼メモ 有馬温泉へは、新幹線・新神戸駅、北神急行電鉄・谷上駅経由で神戸電鉄に乗り換え有馬温泉駅で下車。車は、最寄りの阪神高速・西宮山口南ICから約5分。市営「金の湯」は午前8時から午後10時まで。入浴料は中学生以上650円、小学生340円、幼児140円、3歳未満は無料。第2、4火曜(祝日の場合は翌日)休館。(電)078(904)0680。全般の問い合わせは有馬温泉観光協会・観光総合案内所(電)同(904)0708

(中日新聞夕刊 2014年4月17日掲載)

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