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【福井】ちひろ記念館が再開 生誕地越前市、閉館危機越え

ジャンル・エリア : 文化 | 歴史 | 福井  2014年05月12日

越前市観光協会が管理を引き継ぎ、存続することになった「ちひろの生まれた家」記念館=越前市で

越前市観光協会が管理を引き継ぎ、存続することになった「ちひろの生まれた家」記念館=越前市で

 日本を代表する絵本画家いわさきちひろの生誕地にある「ちひろの生まれた家」記念館(越前市天王町)が、2004年10月の開館から10年を迎える。市民有志の顕彰会による運営が行き詰まったものの、市観光協会が管理を引き受け、貴重な観光資源としてもり立てていくことになった。

 木造2階建ての建物には、ちひろの絵を使った絵本や関連図書などを読めるコーナーがあり、教諭として越前市に赴任した母の文江とちひろの年表や、安曇野ちひろ美術館(長野県)から寄贈された絵画などを展示。関連グッズもあり、年間2000人前後が訪れる。

 開館以降、「いわさきちひろ生誕の地顕彰会」の会員らが本をそろえたり、来館者の応対をしたりしてきた。しかし、対外的なPR活動はしなかったことから、資金面などで維持管理が難しくなったため、昨年冬から休館していた。

 閉館の危機にも直面したが、「県外に美術館はあっても生まれた場所はここだけ。市の財産」として、昨年春に設立した市観光協会が管理を引き受け、4月から運営を再開した。

 6月をめどに、年表などが展示されている1階のスペースを、コーヒーを飲みながらゆったり本が読める場にリニューアルする。市出身の絵本作家かこさとしさんの作品を集めた「かこさとしふるさと絵本館」とも連携し、市が目指す「読書のまち」を一層推進していく考えだ。

 10月には10周年記念イベントも開く計画で、市観光協会の姉崎昌剛(まさよし)事務局長は「ちひろの生まれたまちとして、広く発信していきたい」と意気込んでいる。

 入館料は中学生以上が200円。土日祝日の開館が原則だが、予約があれば平日の来館も受け付ける。問い合わせは市観光協会=電0778(23)8900=へ。

(山本真喜夫)

<いわさきちひろ>(1918~74年) 平和を願い、子どもを生涯のテーマとして描いた。にじみやぼかしを生かした独特の淡い水彩画が特徴。長野県松本市出身の母、岩崎文江が、教師として武生町立実科高等女学校(現武生高校)へ赴任していた時に生まれ、直後に文江に連れられて父親のいる東京へ転居した。

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