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【奈良】奈良のうまいものガイドブック 奈良県

ジャンル・エリア : グルメ | 近畿  2014年05月15日

考古学者らの協力で再現した古代の宮廷料理「天平の宴」=奈良市で

考古学者らの協力で再現した古代の宮廷料理「天平の宴」=奈良市で

古代の宮廷料理味わう

 おいしい料理、お菓子で、さらに観光客を呼び込もうと奈良県内の飲食店などで組織する一般社団法人・奈良のうまいもの会が初めて本年版の「奈良のうまいものガイドブック」(A5判、32ページ)を作った。地元産の食材を生かしたメニューが数多く紹介されており、文化財だけでなく料理目当ての行楽客も増えているという。味のほどを確かめてみた。
 
 同県は年間約4400万人の観光客が訪れた「平城遷都1300年」(2010年)を見据え、その8年前から奈良の「食」を全国にアピールする取り組みを始めた。会は、その活動を引き継ぐ形で11年に発足。ガイドブックには、加盟している県内の79事業所(4月1日現在)で提供しているメニューのうち、厳選した料理、菓子、弁当、飲み物、計87品を写真付きで紹介している。加盟店などでもらえ、会のホームページでも閲覧できる。
 
 数ある料理の中で、一番惹(ひ)かれたのが奈良市西方の山手にある奈良パークホテル(奈良市宝来4)の「宮廷料理 天平の宴(うたげ)」(1万2420円、3日前までに要予約)。平城宮跡から出土した資料をもとに考古学者らの協力で再現した。黒米や聖武天皇が好物だったというサメの干物、乳製品の「蘇(そ)」など20品。焼いたり、煮たりしているが、味付けをしていないので、添えられている塩や酢を使い、それぞれの好みで食べる。古代の宮廷に似せた専用ルームで、薄暗い燭台(しょくだい)だけの明かりの中、雅楽を聞きながら食べると、古代の貴族になった感覚も味わえる。
 

「三輪茶屋」の「三輪茶屋セット 万葉」「奈良吉野いしい」の氷菓「柿こーり」

(上)「三輪茶屋」の「三輪茶屋セット 万葉」(下)「奈良吉野いしい」の氷菓「柿こーり」

 卑弥呼の墓説もある箸墓(はしはか)古墳の西隣にある三輪そうめん山本そうめん処(どころ)「三輪茶屋」(桜井市箸中)では、腰の強いそうめんと柿の葉ずし、くず餅が一緒になった「三輪茶屋セット 万葉」(1290円)が人気だ。
 
 お菓子のレベルもかなりのもの。猿沢池にほど近い「奈良吉野いしい」奈良三条通店(奈良市上三条町)の「柿こーり」(6個入り1296円)は、果汁の多い平核無柿(ひらたねなしがき)をくず餅でくるんだ氷菓。半解凍させて食べるのだが、見た目も鮮やか。ほどよい甘さなので、左党でもいける。
 
 ほかにも、焼いたアユに吉野葛を生かしたたれをからめた平宗吉野本店(吉野町飯貝)の「焼鮎(やきあゆ)すし」(947円)など、珍品もいっぱい。深い歴史を誇る奈良県の底力を思い知らされた。
 
 ▼メモ 奈良市へは、名古屋から近鉄で約2時間半。JR京都駅から奈良駅までは約45分。車は名阪国道・天理ICから約20分。奈良のうまいもの会事務局(電)0742(35)3033

(中日新聞夕刊 2014年5月15日掲載)

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