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【長野】手形でお手軽、信州湯巡り 1300円で年12カ所

ジャンル・エリア : まちおこし | 甲信越  2014年05月20日

「信州物味湯産手形」の利用を呼び掛ける温泉施設の従業員=中野市間山で

「信州物味湯産手形」の利用を呼び掛ける温泉施設の従業員=中野市間山で

 温泉の数が北海道に次ぐ全国2位の長野県で、手軽に体験入浴できるクーポンが利用者を増やしている。2010年度に始まり、5年目。発行数は2万部から5万部に、利用できる施設も19カ所から県内全域の64カ所に増えた。温泉街の低迷が続く中、口コミで人気はじわじわと広がっており、関係者は“温泉大国”復権の起爆剤として期待する。

◆1年間有効

 信州・長野県観光協会が発行する「信州物味湯産(ものみゆさん)手形」(税込み1300円)。協賛して参加するホテルや日帰り温泉施設など64カ所から、12カ所を自由に選んで入浴できる。一カ所につき一回だけというルールで1年間有効。同協会によると、県内全域で使える共通クーポンは全国でも珍しいという。

 「手形効果が着実に出てきたと肌で感じます」。昨年度から参加する長野市松代町の宿泊施設「松代温泉 松代荘」の小柳司支配人(54)は語る。昨年度の温泉利用客は16万9500人と、1963年のオープン以降で最多を記録。手形で入浴後、泊まりに来た客も数組あったという。

 利用者にとっても手形はありがたい存在だ。昨秋、長野県駒ケ根市内で入浴した愛知県春日井市の団体職員の女性(52)は「1300円で12カ所はお得感がある。観光と組み合わせ、また行ってみたい」と話す。

雄大な山々を望む露天風呂でくつろぐ協賛施設の温泉利用客=中野市間山で

雄大な山々を望む露天風呂でくつろぐ協賛施設の温泉利用客=中野市間山で

◆泉質10種類

 長野県の温泉資源は質、量とも国内有数だ。県によると、環境省が定める温泉の泉質全11種類のうち、硫黄泉や硫酸塩泉など10種類がある。1つ以上の源泉と宿泊施設を備えた「温泉地」の数は、217カ所(2012年度)。

 それでも、温泉地を訪れる観光客は年々減少している。12年度の宿泊施設の利用者は729万人で、03年度の929万人から約二割減。宿泊施設数も、1426(03年度)から1272施設(12年度)と一割減った。

◆宿泊に期待

 手形は、JRグループの10年度の観光キャンペーンに合わせ、県南部の昼神温泉観光局が始めた。この成功を受けて、同局と信州・長野県観光協会が参加施設を徐々に増やしてきた。

 課題はリピーターを増やし、日帰り施設だけでなく宿泊施設も利用してもらうこと。利用者アンケートでは「もっと利用できる施設を増やして」との声が多く寄せられた。同協会の原弘文誘客促進部長(57)は「手形に参加するメリットを伝えて、今後も施設数を増やしていきたい」と話す。

 問い合わせは同協会=電026(234)7165=へ。

 (市川泰之)

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